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真剣佑の弟・眞栄田郷敦が俳優デビュー 「テッペンを取れ」父・千葉真一のアドバイス受け

5/23(木) 12:07配信

スポーツ報知

 俳優の眞栄田郷敦(ごうどん、19)が、24日公開の映画「小さな恋のうた」(橋本光二郎監督)で俳優デビューする。俳優・千葉真一(80)の次男で、新田真剣佑(22)を兄に持つ。演じたのはバンドのギター担当・慎司。デビュー作でいきなり、作品全体の鍵を握る重要な役どころを担った。がむしゃらに挑んだデビュー作。役者を志すきっかけや、今後の目標などを語った。(加茂 伸太郎)

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 10代とは思えない落ち着き、しっかりとした口調。言葉の端々から今作に懸ける思いがあふれ出た。

 眞栄田は「自分の芝居がもっとうまければ、もっと感動を伝えられる作品になったと思うんです。精いっぱい準備はしたつもりだけど…、これで満足しないように。スキルを磨きたい」と悔しさもにじませた。

 父の千葉、兄の新田と同じ役者の道を選んだ。きっかけは昨春、新田が出演する映画「ちはやふる―結び―」(広瀬すず主演)の舞台あいさつだった。当時、大学進学で夢破れ「挫折じゃないけど、いろいろとあった時期」。スクリーンで初めて見る兄の芝居に魅了された。「こんなことをしているのかと、憧れ(の気持ち)が湧いてきたんです。器用だし、尊敬している。その日から映画に興味を持つようになって、まずは兄の出演作を全て見ました」

 ちょうどその頃、今作の出演の話に巡りあった。台本を読み進めると、作品にのめり込んでいた。「気づいたら台本に向かって役を追求し、練習していた」。千葉からは「やるからには上を目指してやれ」と背中を押された。「いつも言われるんですが、『テッペンを取れ!』的なことを言われた。反対されることはなかったですね」

 同映画は沖縄出身のバンド・MONGOL800の代表曲「小さな恋のうた」(01年)からインスパイアを受け、沖縄の土地、歴史の背景に思いをはせたオリジナル脚本。プロデビューの決まった高校生バンド。喜びの絶頂のさなか、帰宅途中の亮多(佐野勇斗)と慎司に車が突っ込み、路上に投げ出されてしまう―。

 慎司はバンドの作曲も行うギター担当。表向きは冷静だが、音楽に対して誰よりも熱い男だ。彼の未完成の楽曲が、多くの人たちの運命を動かしていく。

 台本を手にした数日後には顔合わせが控えていた。「できないなりに詰めてやりました。不安もあったけど、まずは父と本読み。それが始まり」。千葉には「この役はオマエ(そのもの)だ。作りすぎず、自然にやることがいい」と助言された。クランクインまでの期間、自身の演技を映像や録音に収め、それを見て反復練習を重ねた。プロデューサーに勧められ、映画の撮影現場も見学した。

 並行して行ったのが半年間のギター練習。時間が空けば、手に触れて演奏した。講師陣をうならせるほどまで上達したが、意地もあった。「お芝居では(共演者の)みんなに引っ張ってもらった。その代わりに、じゃないけど、楽器は自分が引っ張っていけるように。無意識で弾けるぐらい練習を積んだつもり」

 オール沖縄ロケの撮影期間中、うれしい出来事があった。千葉が一度、現場に足を運んでくれたという。夜の病室に走り込むシーンでは動きのアドバイスをもらった。「実践したら、映り方も全然違ってリアルになった。細かな部分まで、すごいなと思いました。芸術や表現の世界には正解がない。(その部分が)好きなので楽しいです」

 将来は主演の夢を抱く。スタートラインに立ったばかりだが、浮足立つことなく、冷静に自分の実力を受け止めている。「力を入れすぎずに、感情をキープしながら演技するのが難しかった。そこが課題ですかね。目の前にある出来事に、精いっぱい取り組む。今はそれを大事にしていきたい。日々の積み重ねで、最終的に上(のステージ)へたどり着ければいい」

 2世という立場にも、眞栄田は「そこまでプレッシャーはない。(役者の道に進んで)間違いなかったと思う」と言った。まさに泰然自若。「父とは世代が違うし、出方も違う。兄とも性格は真逆。自分を信じて、サポートしてくれる方を信じて、自分のやるべきことをやるだけ。自分らしくやっていければいい」。この先も自然体で臨んでいく。

 橋本光二郎監督「美しくしなやかな糸で編まれた上質なリネンのように、爽やかで気品のある役者。今はまだ経験が少ないために、硬さが残っていることは否めないけれども、さまざまな現場に立ち、役を体感していく中で、どのような風合いを身にまとっていくのか楽しみ。自分の出番がなくても、勉強のためにと、ずっと仲間たちの芝居を真剣なまなざしで見つめていました。そのマジメさと謙虚さを武器に、頑張っていってほしいです」

 ◆眞栄田 郷敦(まえだ・ごうどん)2000年1月9日、米ロサンゼルス出身。19歳。幼少期を米国で過ごし、中学入学時に日本に移る。18年10月の「TGC KITAKYUSHU」で初ランウェー。その後、モデルとして活動。英語と日本語のバイリンガル。身長180センチ。

 ◆小さな恋のうた 沖縄の小さな町。ボーカルの亮多(佐野)を中心とした高校生の4人組バンドは、東京のレーベルも目をつけるほどの実力派。プロデビューが決まった夜、交通事故に遭う亮太と慎司。亮多は一命をとりとめるが、事故のショックから記憶の一部を失ってしまう。

最終更新:5/23(木) 12:43
スポーツ報知

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