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「ローマ字表記の名前」が『名・姓』から『姓・名』に? どっちが正しい?どっちが通じる?

5/22(水) 18:53配信

ABCテレビ

ABCテレビアナウンサー・澤田有也佳が気になったニュースを、イラストとともにお伝えする「お絵描きニュースそもそものトコロ」。
きょうのテーマは「ローマ字表記する日本人の名前」について。これまで『名・姓』の順だったものを、『姓・名』に変えることを、内外に広く周知したいと、外務大臣・文部科学大臣が会見で表明し、各メディアでも大きく報じられました。

つまり「マイネームイズ  あやか・さわだ」だったものを、「マイネームイズ  さわだ・あやか」にしてはどうかという話ですよね。そんなこと急に言われても…と思って調べてみると、実は、20年近く前、2000年の文化庁の国語審議会で、すでにこの内容が答申されていたんです。
その理由について国語審議会は、「国際社会において文化の多様性を人類全体が意識し、生かしていくべき」と・・・なかなか難しい日本語で説明しています。

日本は「名・姓」、おとなりの中国や韓国は?

日本人の名前の英語表記は、そもそもいつから「あやか・さわだ」になったのか。明治になって近代化を目指した日本は、欧米が「名」のあとに「姓」を綴ることに注目。「よし、日本もこれにならって『マイネームイズ ひろぶみ・いとう』にしよう!」と言ったかどうかはわかりませんが、そういう流れです。
 
ただ最近は、その国独自の文化を認めていこうという風潮に変わってきています。「自分の国で使っている順番を尊重すべき」、「ほかの国にあわせることはない」という流れの中で国語審議会の答申につながりました。
実際に中国も韓国も、国内で使っている順番のまま、海外でも使用している。習近平さんは「Xi Jinping」 文在寅さんは「Moon Jae-in」と表記します。日本だけが国内で使っている順番をあえて使わずに「Ayaka Sawada」とひっくり返すんですね。

実は学校では「姓・名」もアリなんです

20年も前に決められていたものが、なぜ周知されてこなかったのか…と思っていましたが実は、学校ではすでに教えられていました。
今、中学校で使われている英語の教科書では「Hi I'm Ando Saki」と、姓・名の順になっています。
ただその下に注釈があり・・・
「日本人の名前の言い方には2通りがあります。
1.日本語どおり「姓+名」とする→Ando Saki
2.英語国での順序に合わせて「名+姓」とする→Saki Ando
この教科書では1を使います」
と、どちらでもいいというニュアンスで書かれています。

今回、改めて順番を入れ替えようとなった背景について、外務大臣、文科大臣は「オリンピックや万博があるので、日本人の呼び方は、『姓・名』の順なんだということを、国際的に広めたい」とそろってコメントしています。
ただ、政府が一枚岩になっているかというと、菅官房長官は「これまでの慣行もあり、考慮すべき要素が多くある」と否定まではしないまでも、慎重な姿勢をみせました。

たしかに海外のスポーツ界でも、日本人の名前は、Yuzuru Hanyuなど、 『名・姓』 の順で表記されます。メジャーリーグやテニスも、従来の順番です。論文の世界では、『姓・名』『名・姓』どちらの順番も使われていますが、姓をすべて大文字で書くなどして、わかるように区別されているそうです。

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最終更新:5/22(水) 18:56
ABCテレビ

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