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新型プジョー 508はドイツ勢とは異なる価値観を楽しめる選択。ガソリン車が好印象

5/22(水) 7:33配信

carview!

ボクシースタイルからクーペスタイルへ

昨年のジュネーブショーでお目見えしたプジョーのフラッグシップサルーン「508」が日本上陸を果たし、これにようやく試乗することができた。フルモデルチェンジとしながらも「509」とならなかったのは、現行世代が末尾のラインナップ数字に「08」を使用しており、新型508もこの世代に属するから。ということで今回試乗したのは、二代目508ということになる。

>>508 フォト集<<

とはいえ新型508は、先代に対しその内容を大きく変えてきた。もっともわかりやすいのは今年のジュネーブショーで発表された「208」と通ずる最新のプジョーデザインだろう。フルLEDヘッドライトの目尻から連なるデイライトは、まさにトレードマークであるライオンの牙を連想させる。ちなみに3本線のブレーキランプは、ライオンの爪痕をイメージしている。サイドに目を移すとサッシュレスのドアがグラスエリアの広さを強調し、伸びやかなボディラインを引き立たせる。

そして構造的にも大きな変更となったのが、トランクルームへのアクセスをハッチバックとしたことである。これは昨今セダンのトレンドが、ボクシースタイルからクーペスタイルへと変遷していることが大きく影響している。いまや利便性においてはSUVにその座を奪われたセダンだけに、必要十分な実用性を持ちながらも走りの良さや美しさを強調することは命題なのだ。ちなみにそのトランク容量は通常で487L、後席を倒すことで1537Lとなっている。

軽やかな身のこなしが際立つガソリンモデル

このように大きく若返りを果たした新型508は、確かに走りも洗練された。今回試乗したのは1.6リッターの直列4気筒直噴ターボと、2リッターの直列4気筒直噴ディーゼルターボの2種類。前車は「GTライン」、後者は「GT Blue HDi」と銘打たれるが、どちらも18インチタイヤを装着していた。

そしてこの1.6リッターユニットを積む、「GTライン」の走りがすこぶるいい。横に長く広い室内空間。そのコクピットにちょこんと据えられた小径ステリングを切ると、508はロー&ワイドなボディをちょっと信じられないくらい軽やかに旋回させる。ハイマウントされたi-Cockpit(アイコクピット)特有のメーターナセルは一見すると違和感が強い。しかしチルトを使ってハンドルを下げ、テレスコピックでこれを引けば、最新のプジョーポジションができあがる。まるで戦闘機の操縦桿を握るようなスタイルだが、これでいい。ステアリングのギアレシオは適度にクイックであり、シャシーの動きが余計な舵角を必要とさせないから、最小限の操作で運転ができてしまうのだ。

全長×全幅×全高は4750×1860×1420mm。このディメンジョンをして、508はとにかくよく曲がる。これこそがフロントにコンパクトな直列4気筒ユニットを搭載する恩恵だが、しかしそこに危うさがないのは、2800mmの長いホイールベースと、シャシーバランスの良さが理由である。

今回から508は、308やDS7クロスバックにも投入されている新世代の「EMP2」プラットフォームを使っている。その剛性感はドイツ勢ほどではないが、18インチタイヤの入力を受け止めるには十分で、開口部の大きなハッチバックボディに対するねじれ等のネガティブさは感じられない。むしろ際立つのは先代比で70kgも軽くなった身のこなしだ。さらに新型508はトランクフロアやテールゲートには複合素材を使い、フロントフェンダーやフロントサスペンション、リアシート骨格にはアルミ合金を投入している。

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最終更新:5/22(水) 7:33
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