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J2降格も人気はグングン上昇。V・ファーレン長崎は平和を発信するクラブへ

5/22(水) 7:02配信

VICTORY

スポンサーにもサポーターにも、自ら会いに行く

“高田社長”は2018年のJリーグをピッチ外から盛り上げた。アウェイの試合にも足しげく帯同し、敵味方問わず握手に応じる姿は、SNS上で話題となった。愛くるしいマスコットキャラクターのヴィヴィ君の人気も高く、ともに他チームのサポーターからも広く認知され、“名物”として観戦に訪れる人を楽しませた。愛されるチーム作りへの貢献は疑う余地がない。

その姿勢は県内のスポンサー営業でも同様で、高田氏自らが企業を回り、支援を依頼しているという。その甲斐あって、就任当初7億円だった総収入は24億円になった。J2降格が決まっても、減収の見込みを裏切ってそれまで以上にスポンサーを申し出る企業が増えたという。このラジオの収録後も、一社訪問するそうだ。

入場者数も大幅な減少はなく、J1を戦った2018年の平均1.1万人を維持しているという。「選手全員、長崎県民全員で盛り上げている」(高田氏)今年の目標はJ1時代の年間19万人の入場者数を下回らないこと。社長自身も昨年に引き続き、メディアへの出演も交えながら来場を呼び掛けている。

500億円規模のスタジアムタウン構想で、平和を発信

池田純氏が最後に尋ねたのは、V・ファーレン長崎の新スタジアム構想についてだ。街づくりにまで及ぶ構想について尋ねると、高田氏の一声目は「らしいですね」と少し肩透かしを食らう形に。実際の計画については、息子の旭人さんを中心とした株式会社ジャパネットたかたの若手社員が中心となって進めているようで、高田氏いわく「私は何も関わっていない」という状況のようだが、想いは一つだ。

高田氏「長崎は原爆を落とされた街。一番平和を発信できる。スタジアムタウン構想はそのための企画の一つ。私は子会社の社長として応援するという立場にあります。この構想がみんなに満足してもらっていい結果を出せるように協力していこうと動き回っています。」

このスタジアム構想の規模は500億円にも上るとみられているが、もし高田氏自身が意思決定をする立場にあったらどうするかと池田氏が尋ねると、「僕だったらやっていないかもしれない。500億円という額は一企業としてはとんでもない額ですから」という慎重な姿勢を見せた。それだけの覚悟を示し、サッカーを通じて人を幸せにするという想いを実現しようとする、旭人さんはじめジャパネットたかたの姿勢を高く評価した。
ジャパネットたかたの企業理念『「今を生きる楽しさ」を!』は、お客様の「今」を楽しくするという意思が込められている。高田氏自身が大切にしてきた理念は、今なお受け継がれ浸透しているようだ。

昇格後1年でJ2降格というJリーグの厳しさを味わうも、長崎に灯った火は消えずにむしろ強くなっていることを感じさせた。今年必ずJ1に戻ると宣言し、収録を締めくくった。

小田菜南子

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最終更新:5/22(水) 7:02
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