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高齢層に支えられているジャム市場は若年層の開拓が急務

5/22(水) 20:20配信

日本食糧新聞

2018年度のジャムの国内生産数量(日本ジャム工業組合調べ)は、5万1603トンで前年比1.3%増となった。小売用は3万3776トンで同1%増、業務用は1万7827トンで同3.2%増となった。一方、輸入量が減少したことで、同年度のジャムの市場規模は、アヲハタの調査によると前年比微減の413億円。

「ジャムとチーズ」の提案を今後強化へ

なお、同社では、2017年度市場規模を314億円としていたが、2018年から、データの対象を従来の60代までから70代まで拡大したことで、100億円規模で数値が上がり、今回も413億円となった。高齢層でジャムを楽しんでいる人が多いことがわかった。KSP-POSデータによる分析では、2018年度ジャム・スプレッド市場は、数量ベースで1.9%減、金額ベースで0.4%減となり、単価の向上がわずかだが見られるようになった。


単価改善の背景には、果汁で仕上げたフルーツスプレッドなど比較的単価が高い、高付加価値商品が引き続き好調に推移していることがある。一方、ボリュームゾーンの低糖度瓶ジャムは軟調傾向で、紙カップジャムは、苦戦を強いられた。2019年も果汁と果物で仕上げたジャムは好調を持続すると見られる。

未参入メーカーは、混戦市場に参入するか、新たな価値を持った商品を開発するかの難しい判断を求められる。

ジャムのパートナーである、食パンの需要は堅調に推移するものの今後大きな伸びは難しい。新たなパンのパートナーとなったヨーグルトも、健康訴求商品が食品業界で相次いで発売されたことで、市場は停滞傾向で推移する中、ジャム業界が熱い視線を送るのが、近年高い成長を示す、チーズだ。ジャムと乳製品の相性の良さは知られており、メーカー各社は、ジャムとチーズの提案を今後強化するものと見られる。

さらに、高齢層に支えられているジャム市場では、若年層の開拓が急務だ。各社、従来の「ジャム」のイメージから脱した、プロモーションなどを展開し、次の市場成長を支える層の掘り起こしに注力する。

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最終更新:5/22(水) 20:20
日本食糧新聞

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