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「みんながDJを応援しているってわかった時に、僕は気持ちを切り替えるいいタイミングだと思った」勝てるわけだよ、ケプカが語る王者のメンタル

5/22(水) 16:32配信

みんなのゴルフダイジェスト

全米プロ2連覇を遂げたブルックス・ケプカだが、最終日は猛追を見せたダスティン・ジョンソン(DJ)への声援がコース内を満たす中でのプレーを強いられた。ケプカはどういった心構えでプレーしていたのか。海外ツアー取材歴20年のゴルフエディター・大泉英子が語る。

全米プロ連覇! 飛んで曲がらないブルックス・ケプカのドライバー連続写真

DJへの声援をバネに気持ちをリセットした

タイガー・ウッズのメジャー復活優勝に、ゴルフファンのみならず世界中のスポーツファンが狂喜したマスターズから1ヶ月。誰もが彼のメジャー15勝目を、過去優勝経験のあるベスページ・ブラックコースで期待したが、現実はそう甘くはなかった。

3日目のプレーを終えて、2位と7打差という全米プロ史上最多の大差をつけて最終日の試合に臨んだブルックス・ケプカが、ダスティン・ジョンソンを2打差でかわし、全米プロで2連覇を遂げた。

2017~18年に達成した全米オープン2連覇に続く、2018~19年の全米プロ2連覇は、同じ時期に2つのメジャーで連覇を果たしたゴルフ史上初の快挙。また、2年間でメジャー4勝は、ベン・ホーガン、ジャック・ニクラス、タイガー・ウッズに次ぎ4人目だ。

彼はツアー通算6勝を挙げているが、そのうち4勝がメジャー優勝。誰もが1度は勝ちたいと願うメジャーで2年間で5割の勝率を挙げるとは、異次元の強さだ。この優勝により、ダスティン・ジョンソンを交わして3度目の世界ランク1位に返り咲いた。

「今日は難しい1日だった。コースも難しく、ストレスの多いバトルの1日。だが、たぶん今回の優勝は、過去のメジャー優勝の中でも、1番満足した試合だろう。18番ホールは、過去のゴルフ人生において最も興奮したシーンだったよ」

彼の鍛えられた肉体同様、ブレのない精神力と底力で最終日も大差をつけたまま、余裕の圧勝を遂げるかに思われたが、2連覇を狙う彼にも試練は与えられていた。一つは強風という気象条件、もう一つはアメリカ人選手でありながら、ケプカの優勝よりもダスティン・ジョンソンの優勝を願ったファンたちからの「アウェイ感」、そして兄貴分・親友でもあり世界ランク1位のダスティン・ジョンソンの猛追の影である。

強風に関しては、誰もが同じ条件の中でやっているので、ケプカだけに難しかったわけではない。スタート前の練習時から風が強く吹き時始めていたことを感じていたケプカだが、風向きの急変に対処しきれず、ラフに打ち込んだり、やってはいけないタイミングでミスを犯した。

日頃から熱心にジムに通い、タイガーからも「ブルックスの筋力があれば野球選手にもなれる」とそのアスリートぶりに太鼓判を押されている彼のスイングをもってしても、強風吹き荒れるベスページではミスが出た。最近のラウンドでは記憶にないという「4連続ボギー」を叩き、一気にダスティン・ジョンソンに1打差まで詰められたが、その時の心境はどんなものだったのだろうか?

「14番ホールが終わって、その時1打差であることは知っていた。そのあと僕が15番でティショットをフェアウェイにキープした時、DJ(ダスティン・ジョンソン)がボギーを叩いて2打差がついたこともわかった。フェアウェイにボールをキープさえすればいい。ショットもいいし、パッティングもいいんだから。自分の狙ったラインに打ち出していければいい。気持ちをリセットして、パーを拾っていけばいいんだ。このコースはたくさんバーディが出るコースじゃないんだから……」

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最終更新:5/22(水) 17:55
みんなのゴルフダイジェスト

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