ここから本文です

サカナクション山口「もうアルバム出すのやめようかな」発言の真意

5/22(水) 21:50配信

TOKYO FM+

音楽プロデューサー・松任谷正隆が、さまざまな分野のゲストを迎えて新たな魅力に迫るTOKYO FMの番組「JINS presents 松任谷正隆の…ちょっと変なこと聞いてもいいですか?」。4月19日(金)・26日(金)は、サカナクションの山口一郎さんをゲストに迎えてお届けしました。

【写真を見る】サカナクション山口、曲作り以外の悩みを明かす

◆音楽もファッションも「飽きる」

松任谷:おしゃれだよね。

山口:ファッションに興味があります。バンドは全員いなくなったら解散じゃないですか。でも、ファッションブランドって、デザイナーが変わっても保たれる。

松任谷:そうだね。

山口:バンドいう組織も、そういうことをできないかと考えていた時期があったんですよ。それで(ファッションに)興味を持って。人が服を作るときは、デザイン性と機能性のバランスじゃないですか。あとブランドの歴史。僕がいつも音楽を作るときの作業に、すごく似てるなと。

それで興味を持っていたとき、ファッションに意味を持っているデザイナーと、その意味をあえて持たないでいるデザイナーがいるんだなと気づいて。そして、コムデギャルソンの川久保玲さんと、メゾン マルジェラのマルタン・マルジェラにすごく影響を受けたんです。2人の、何を表現するのかという考え方、コンセプトを持つこと、ファッションという歴史のなかでの自分のポジションを知って。

そこから、「自分の音楽を作るってどういうことだったんだろう」「今やってることはファストファッションと同じなんじゃないか」「自分が影響を受けてきた古き良き音楽みたいなものに、今の自分はなれているのか、これからなっていけるのか」と――そういうことを、ファッションから学んだんですよね。

松任谷:俺、ずっとトラッドファッションが好きだったんだけど、あるとき突然イタカジ(イタリアンカジュアル)が出てきたわけ。で、俺は置いていかれた(笑)。「全然理解できないし、好きじゃないよ」って思ったの。

時を同じくして、スネア(ドラム)の音にすごくハマって。理想の音について「これくらいの部屋で、これくらいマイクを近づけて録った、こんなチューニングの、こんな音が好きだ」と思っていたら、ある日突然ゲートリバーブ(残響の途中で切り落とすエフェクト)が出たの(笑)。それも「全然理解できない」「また置いていかれた」って思ったんだよね。

その瞬間に、ファッションと音楽との類似点を感じた。どんどん新しいものに行こうとする……そこがおもしろいなって思ったね。

山口:先にずっと進んでいく……諦めないっていうことですか? 戻らないってこと?

松任谷:飽きるっていうことだよね。留まらないで、どんどん飽きて、先に行こう、行こうって。先にあるのが昔の焼き直しでも、先にさえ入ってればおもしろい。それがファッションにはあるよね。音楽にも、やっぱりある。

1/3ページ

最終更新:5/22(水) 21:50
TOKYO FM+

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事