ここから本文です

サカナクション山口「もうアルバム出すのやめようかな」発言の真意

5/22(水) 21:50配信

TOKYO FM+

◆「もう、アルバムを出すのやめようかな」

山口:今回、アルバム(『834.194』)が発売延期になっちゃったんですよ。

松任谷:それも聞きたかったんだよ。でも、ツアーはやってるよね? なぜこういうことに?

山口:ツアーの会場は、1年、2年先を押さえなきゃいけないじゃないですか。そこに向けてアルバム制作もスタートしているんですけど……。

松任谷:妥協はしたくなかったのね。

山口:僕らもう、アルバムを出すの、やめようかなと思って。

松任谷:極端だな。それはないんじゃないか?

山口:シングルを何曲か出して、アルバムを出して、ツアーをやって……みたいなサイクルを1度やめないと、自分たちが想像してない自分たちになれないんじゃないかなって気がしたんですよね。だから、アルバムタイトルのツアーもやらないという感じ。

松任谷:あー、そうか。

山口:例えば「次のテーマは東京にしよう」となったら、そのコンセプトのツアーには「こういう曲が必要だよね」「こういう曲もあったほうががいいよね」と。

松任谷:そっちが先になるんだね。

山口:で、「次のテーマは哀愁にしよう」と。そのうち曲が溜まってきたら「東京と哀愁というコンセプトで、1つの作品を作ってみようか」と。またそこで足りない曲を作っていくのが1つ。あとは完全にコンセプチュアルな、例えば「リリースされるまで1度も空気にふれさせない、真空パックされた曲を作ろうよ」とか。ヘッドフォンのなかだけで全部作って、スピーカーから一切出さない、みたいな(笑)。ちょっとマルジェラ的なコンセプチュアルさ。

松任谷:マルジェラを知らないと、わからないかもね。マルジェラのアバンギャルド性って、一見、別にどうってことなかったりするし。

山口:あと、もう1つ考えてることがあるんです。PCのOSみたく、曲をアップデートできたら、と。例えば、ファンが松任谷さんに年間6,000円払って、新曲が届く。届いたときはバージョン1だけど、バージョン1.2にアップデートされて、「ハットの音が変わりました」とか「一部分、歌い直しました」とか(笑)。

松任谷:「歌詞が気に入らなくて、直しました」(笑)。

山口:自分が好きなバージョンがあったらそれを聴き続ければいいし、バージョン1はアコースティックギター1本だったのが、最終的にバンドアレンジになっていくとか……アップデート方式、いいなと思ったんですよね。

松任谷:それ、俺も本当にしたくてしたくてしょうがないよ。だけど、昔(松任谷)由実さんのアルバムでシンクラヴィア(シンセサイザー)を使ったことがあって。ほかに手段がなかったからなんだけど、もうすごく嫌いで、今、抹消したいわけ(笑)。でも、リスナーはあの音じゃないとダメなんだよ。

山口:それがいい人は、そのOS1.2を聴いてればいいですよねっていう。ストリーミングができるってことは、それをやっていいのかなって。

松任谷:やろうか(笑)。

2/3ページ

最終更新:5/22(水) 21:50
TOKYO FM+

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事