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問題含みながらタイ総選挙の結果が確定 - 軍政勢力が政権維持へ

5/22(水) 21:15配信

LIMO

5月9日、タイ総選挙(下院選挙)の公式結果がようやく発表されました。投票は3月24日でしたが、選挙管理委員会が最終結果の発表を国王の戴冠式などを理由に先延ばししていたものです。

反軍事政権政党が第1党にはなったが

下院の新勢力は、下院の定数500に対し、反軍事政権勢力であるタクシン元首相派の「タイ貢献党」が136議席を獲得して第1党となり、親軍政勢力である「国民国家の力党」が115議席で第2党になりました。その他は、「新未来党」が80議席を獲得して第3党として躍進し、事前には第三勢力になると予想された「民主党」は52議席にとどまりました。

「新未来党」は、従来の政党に飽き足らず、現状に不満を持つ若者たちを中心に党勢拡大に成功しました。一方で、政権を担当したこともある「民主党」は、軍政か民政か、タクシン派か反タクシン派かという対立の構図の中で埋没してしまい、期待に反して伸び悩みました。

ただ、反軍政を明言している政党の議席をすべて足しても、下院の過半数には達しない模様で、軍政勢力が政権を維持することがほぼ固まりました。親軍政政党である「国民国家の力党」は、下院単独では第2位の政党ですが、「民主党」や「タイの誇り党」、その他11の小政党を取り込んで連立し、政権を樹立する見込みです。

そもそも、今回の総選挙の実施に当たって、首相の選出方法は、上下両院の議員(750議席)の投票により決まるように改訂されました。そのうえ、上院(定数250)は軍が議員を任命する仕組みであるため、軍勢力は下院で126議席を確保すれば過半数376議席に手が届きます。

今回の選挙結果では、反軍政勢力側に政権樹立の可能性は事実上なくなり、軍政のプラユット暫定首相が「続投」する可能性がより濃厚になりました。ただ、連立政権の下院の議席数は過半数を辛うじて上回る数となる見込みです。連立政権が安定して政権運営できるかどうかは不透明と言わざるを得ません。

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最終更新:5/22(水) 21:15
LIMO

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