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SIDでミニ/マイクロLEDの発表相次ぐ

5/22(水) 20:20配信

LIMO

 5月12~17日に米サンフランシスコで開催されたディスプレーの国際学会「SID(the Society for Information Display)」では、次世代ディスプレー技術として期待されるミニ/マイクロLEDに関する発表が相次いだ。依然として、小さなLEDチップを画素として高密度に実装する量産技術の開発は途上だが、スマートグラスなどに搭載される小型ディスプレーは実用化に近づいたようだ。

英Plesseyが貼り合わせ駆動に成功

 LEDメーカーの英Plessey Semiconductorsは、協業している台湾ファブレスのJasper Display(JDC)と共同で、シリコンバックプレーンで駆動する単色のモノリシックマイクロLEDディスプレーを開発したと発表した。

 PlesseyのGaN on Silicon青色マイクロLEDと、JDCのシリコンバックプレーン「eSP70」を、ウエハーレベルボンディングで貼り合わせた。両社は2018年9月に協業を発表し、Plesseyは同年11月にEVグループ(EVG)からウエハー接合装置「GEMINI」を購入することを明らかにして英プリマス工場に導入し、19年4月に接合に成功した。

 開発したマイクロLEDディスプレーは、画素ピッチ8μmで1920×1080のFHD解像度を有する。マイクロLEDとバックプレーンは200万以上の接合を要し、JDCのバックプレーンは10ビットで単色セルを制御する。

 Plesseyのエピタキシー&先端製品開発部長であるWei Sin Tan博士は「当社のモノリシックマイクロLEDディスプレー技術の開発で重大なマイルストーンだ。私たちの知る限り、シリコンバックプレーンを接合してマイクロLEDを駆動させたのは世界初のことだ」と述べた。

スマートグラス向けに長期供給契約

 さらにPlesseyは、スマートグラスメーカーの米Vuzixと専用ディスプレーの長期供給契約を結んだと発表した。PlesseyのマイクロLED光源とVuzixの光学技術を組み合わせ、AR(拡張現実)スマートグラスの開発・製造をサポートする。

 両社は18年8月に開発提携を結び、DMD(Digital Mirror Device)やLCOS(Liquid Crystal on Silicon)ディスプレーの照明用にPlesseyのマイクロLED光源「Quanta-Brite」を採用する方針を明らかにしていた。Quanta-Briteは、GaN on Siliconによるモノリシックアレイをベースにした光学エンジンで、他の光源に比べて高い効率とルーメン出力を実現でき、現行の光学システムより50%小型で、軽く安価にできるという。

 今回の契約に際し、Vuzix社長兼CEOのPaul Travers氏は「PlesseyのマイクロLED技術は、当社の次世代スマートグラスの形状と機能性に必要なキーパーツであり、世界が求めるファッション性へのソリューションとしても重要だ」と述べた。Vuzixには半導体大手の米Intelが出資している。

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最終更新:5/22(水) 20:20
LIMO

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