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聖地化への仕掛け鍵 黒部「ももクロ効果」 ホテルが独自プラン用意

5/22(水) 0:25配信

北日本新聞

 アイドルグループ「ももいろクローバーZ」のライブが黒部市で開かれた4月20、21の両日は、宇奈月温泉街など市内の観光拠点もにぎわった。1カ月たち、ファンがももクロゆかりの地を訪れる「聖地巡礼」の動きはあるものの、今後「ももクロ効果」をどう持続させるかが課題だ。ファンがまた来たくなる仕掛けを続けていくことが鍵になるとして、市や土産店などは新たなイベントの計画を練る。

 宇奈月温泉街はライブ当日、カラフルな服装のモノノフ(ファンの愛称)の姿が目立った。旅館やホテルは、20日を中心にほぼ満室に。宇奈月温泉旅館協同組合の濱田政利理事長(68)は「10連休を控えた週末だったので、ライブがなければ空きがあったのではないか」と話す。

 土産品も売れた。宇奈月温泉の中島観光百貨店では、ももクロとのコラボ商品などを販売し、2日間の全体の売り上げは通常の週末の約5倍に上った。ファンに喜んでもらおうと、商品を入れる袋を「ももクロ仕様」にするなど工夫を重ねてきたことが奏功し、今も毎日1人はファンが訪れる。中島昭彦社長(51)は「夏や秋に向け、もっと来てもらえるような仕掛けを考えたい」と話す。

 黒部漁港近くの魚の駅「生地」も、ライブがあった2日間は通常の週末の約1・5倍の人が訪れた。名物の水だんごなどが売れ、レストランではももクロメンバーが食べた海鮮丼セットが人気を集めた。「新しい客層の掘り起こしにつながった」と川辺二朗支配人(57)。今も来店するファンがいるという。

 こうした「ももクロ効果」は、黒部峡谷鉄道が7月末までももクロ特製ヘッドマークを冠したトロッコ電車を運行するなどの取り組みもあり、しばらくは続くとみられる。ただ、大野久芳市長は「放っておくと右肩下がりになる」と語る。

 市は、再び足を運んでもらうきっかけをつくろうと、夏休みに宇奈月国際会館セレネでライブ関連の写真やグッズを展示する企画展を計画しているほか、「聖地巡礼観光マップ」の作成を進めている。

 独自にファンを呼び込む企画を打ち出すホテルもある。宇奈月温泉のホテル黒部は、ファン向けの宿泊プランを新たに用意した。ツイッターでの情報発信にも力を入れる。中島勝喜代表取締役(48)は「ツイッターだとファンにピンポイントで情報を伝えられる。黒部の良い所の発信に努めていきたい」と話す。

 北陸経済研究所の倉嶋英二総括研究員(54)は「地域で取り組みを継続していくことで、ももクロと黒部が結び付くイメージが形成されれば、地域活性化効果が出てくるのではないか」と指摘した。(黒部支局長・荒木佑子)

北日本新聞社

最終更新:5/23(木) 16:19
北日本新聞

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