ここから本文です

沖縄に住むならこんな家! 海を眺める暮らしはこんなに楽しい

5/22(水) 11:15配信

沖縄タイムス

[お住まい拝見 |寝室やトイレからも同様の絶景]

 南側にある幅12メートル×高さ2.8メートルの連窓から、弧を描く東シナ海を一望するTさん宅。「海を眺めて暮らしたい」との希望通り、LDKに寝室、トイレからも絶景を堪能できる。

この記事の他の写真・図を見る

 2階に生活空間まとめ

Tさん宅(読谷村) RC造+鉄骨造/自由設計/家族3人

 2階のリビングに入るや否や、地球の丸さを感じるほどの水平線に圧倒された。リビングから寝室まで続く、幅約12メートル×高さ2.8メートルの連窓から見えるのは、東シナ海の大パノラマだ。

 その海景色を存分に楽しむため、眺望の良い2階に生活空間がまとまっている。寝室やトイレにまで大きな窓があり、「海を眺めて暮らしたい」というTさんのこだわりをヒシヒシと感じる。「以前住んでいたアパートも、海が一望できて気持ちよかった」。新居でも外せない条件だった。

 土地探しに2年をかけ、ようやく見つけたのが読谷村の高台。「傾斜地で、建築士さんからは土地造成にコストが掛かると言われたが、眺望と国道に近い立地が決め手だった」。

 大開口の効果で横方向への広がりはバツグン。Tさんは縦への広がりも求め、「天井高は建築基準法などを考慮して2メートル80センチにしてもらった」と言う。居室のドアや収納も天井いっぱいの高さにしたおかげで、開放感たっぷりだ。

 台風・西日も「大丈夫」

 デザイン性が好みだった建築士と土地探しから二人三脚で家づくりをした。住んで1年が過ぎた。心配だった西日は「向こう(西側)の5階建てホテルが遮ってくれるから大丈夫」。大きな台風も経験した。「若干の吹き込みはあったけど、ガラスは無事だったので不安はだいぶ払拭(ふっしょく)された」と夫人。

 好きな海景色は「決められない。春夏秋冬、変化があって飽きない」と笑う。朝や昼はもちろん、夜の海も良いという。「海が凪(な)いでいるときは、月明かりで水面がキラキラ光る」とTさん。「夜景も刻々と変わるので面白い」と夫人。大きな窓の向こうに、海や街の移ろいを感じて暮らす。

<ここがポイント>

 大開口付近は鉄骨造 細い柱で視界を確保

 プラソ建築設計事務所の小林志弘さんは、海を一望するモダンな家を混構造で実現した。

 ベースは鉄筋コンクリート造で、大開口部付近だけが鉄骨造だ。鉄骨造だと耐力壁が不要で、柱も細くて済む。その細い柱すら視界の邪魔にならないよう、「ガラスのたわみ対策に設置した『方立(ほうだて)(垂直の補強材)』と同じ幅・同じ色にし、さらに方立と鉄骨柱が重なるように設置。窓と柱を同化させた」。床や天井に合わせ白く塗装した柱や方立は、空間の縦ラインを強調。Tさんが要望した高さの演出にも一役買う。ガラスには熱線反射フィルムを貼り、暑さ対策も施した。

 内装は、海景色が映えるよう白と茶で統一。「仕上げ色を少なくして彩度を抑えた。床や天井の白の効果で海の彩りが生きてくる」

 すっきりとした外観は、塩害対策でもある。「シンプルな箱型にすることで汚れにくくし、かつ配管は2階の床下部分に収納。露出を極力少なくしている」

 Tさん宅は傾斜地の袋小路にあって「工事は非常に難しかった」。Tさんは建材にもこだわりがあり、「特に浴室の壁は60センチ×140センチの大判タイルで、職人さんたちは苦労していた」。だが「現場監督が的確な指示を出し、職人さんは確かな技術で形にしていた。チームワークを強く感じた現場だった」と語る。それが施主の満足につながった。

[DATA]
家 族 構 成:夫婦、子ども1人
敷 地 面 積:232.79平方メートル(約70坪)
1階床面積:18.19平方メートル(5.71坪)
2階床面積:100.28平方メートル(30.33坪)
建 ぺ い 率:44%(許容50%)
容 積 率:69%(許容100%)
用 途 地 域:第1種低層住居専用地域
躯 体 構 造:鉄筋コンクリートラーメン構造+鉄骨造
設 計:プラソ建築設計事務所 小林志弘
構 造:鈴江構造計画室
施 工:(株)沖秀建設
電 気:(有)三友電水工事社
水 道:(有)名設

[問い合わせ先]
プラソ建築設計事務所
098-989-0222
http://plaso.jp/

撮影/ララフィルム・泉公 取材/東江菜穂
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1740号・2019年5月10日紙面から掲載

タイムス住宅新聞

最終更新:5/23(木) 14:45
沖縄タイムス

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事