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TCRオーストラリア開幕戦:初代勝者はVWのジェイソン・ブライト、ヒュンダイも連勝

5/22(水) 11:12配信

オートスポーツweb

 TCRジャパン・シリーズと同じ週末となる5月18~19日に、2019年度より創設されたTCRオーストラリアが開幕。その初戦はシドニー・モータースポーツパークで開催され、記念すべき初代勝者はバサースト1000でも優勝経験を持つVASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーの大ベテラン、ジェイソン・ブライト(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)に。また日曜のレース2、レース3では、ウィル・ブラウン(ヒュンダイi30 N TCR)が連勝を飾った。

 かつてはイースタン・クリーク・レースウェイの名で親しまれた、オーストラリア・シドニー郊外に位置する伝統のサーキットであるシドニー・モータースポーツパークにも、いよいよTCR規定ツーリングカーの波が押し寄せ、豪州初上陸となった17台のマシンが全長3.9kmのトラックに集った。

 歴史の火蓋が切って落とされた最初のプラクティスでペースを築いたのは、シングルカー体制を採るガース・ウォルデン・レーシングのマイケル・アーモンド(ヒュンダイi30 N TCR)で、1分35秒2320のベンチマークを記録。

 アーモンドはこのFP1セッションで初めてステアリングを握ったマシンで、続くプラクティス2でも自己ベストを更新するトップタイムをマーク。「史上初のTCRオーストラリア練習セッションのトップを迎えることは非常にエキサイティングだ」と、このTCRオーストラリアでもヒュンダイ勢の躍進を予感させた。

 しかしこちらもシリーズ初開催、戦力バランスを図る上で重要なセッションとなる予選でそのヒュンダイ勢を粉砕したのは、現地オーストラリア法人のホンダからバックアップを受けるウォール・レーシングのVASCドライバー、トニー・ダルベルト(FK8ホンダ・シビック・タイプR TCR)で、史上初の“ポールポジション・アワード”の栄誉を獲得。

 フロントロウにも同じくVASC経験者のブライトが並び、ヒュンダイ勢はHMOカスタマー・レーシングのブラウンがセカンドロウ4番手、アーモンドが3列目5番手に続く結果となった。

 16周で争われた土曜の決勝レース1は、そのツーリングカー経験豊富なベテランドライバーたちが巧者ぶりを発揮。TCRオーストラリア初代勝者の歴史的栄誉を勝ち獲るべく、アライアンス・オートスポートのブライトがポールシッターのダルベルトに仕掛け、1コーナーで早くも首位奪取に成功してみせる。

 VASCで573戦に出走し20勝を挙げている46歳のブライトは、2019年シーズンもDJRチーム・ペンスキー、ファビアン・クルサードの耐久カップ登録コドライバーを務める現役VASCドライバーのダルベルトに対して見事にマージンをコントロールしていく。

 ダルベルトも序盤はゴルフGTIの背後でプレッシャーを掛け続けたものの、後半には3番手のブラウンからプッシュされる展開となり、ディフェンスラインを取らざるを得ず首位へのチャレンジを諦める形に。

 一方のブラウンも最終盤に技術的トラブルを抱えたことで、4番手のアシュレイ・シューアード・モータースポート所属のディラン・オキーフ(アルファロメオ・ジュリエッタ・ベローチェTCR)に迫られ、レースはそのままのポジションでチェッカーを迎えた。

「TCRオーストラリアの初代勝者になれて最高の気分だ。歴史に名を刻むことができたね。ここへ到達するまでの道のりは本当に大変で、ハードワークの日々だった。(ロジスティクスを担当した)マット・ストーン・レーシングのクルーと、手助けしてくれたみんなに感謝を捧げたい」と、このシリーズ参戦に向け自らのチームを立ち上げて挑んだブライトが喜びを語った。

 一方、2位に終わったポールシッターのダルベルトも「タイヤライフが未知数で、まだ全員がラーニングポジションにある」と、グリッドの全ドライバーが学習段階にあることを強調した。

「スタートでは少しミスをしてしまい、うまくライン上でトラクションを掛けることができなかった。でもシリーズ最初のポールポジション、最初のレースでの表彰台獲得は誇れる結果だと思う」と、ホンダのエースを務めるダルベルト。

 3位に続いたヒュンダイのブラウンも「プッシュするのが本当に難しかった。(タイヤに対し)何が受け入れられて、何が受け入れられないのか。その見極めをしながらのドライビングだった」と振り返った。

「でも初レースのすべての時間、瞬間が楽しかったよ。みんながどうやってスタートしたのかはわからないけど、僕はうまくやって3番グリッドのアルファロメオをターン2で仕留めることができた。終盤はオイルが漏れてフロントタイヤに悪さをして危なかったが、明日の2レースも学ぶことばかりの勝負になるだろう」

 そのブラウンの姿勢が功を奏したか、続く日曜に開催された2ヒートは、30分の休息を挟んで双方ともに豪州FIA F4王者でSuper2優勝経験も持つブラウンのヒュンダイが勝利。

 まるでコピーしたかのようなレース展開となった日曜は、オキーフのアルファロメオを2回にわたってオーバーテイクしたブラウンが連勝を飾り、そのオキーフとホンダのダルベルトがポジションを入れ替える形で2戦ともに表彰台をシェアした。

 シリーズ初年度の幕が上がったTCRオーストラリア。続く第2戦は6月8~9日に、VASCやMotoGPでもおなじみのフィリップアイランドを舞台に争われる。


[オートスポーツweb ]

最終更新:5/22(水) 11:12
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