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住民一丸で森林管理 加賀・日谷町が法人設立 高齢化で広がる荒廃

5/22(水) 1:22配信

北國新聞社

 加賀市の中山間地にある日谷(ひのや)町で山林を所有する住民が荒廃した森林を再整備する活動に乗り出した。21日までに一般社団法人を設立。所有者の高齢化で手入れが行き届かない場所が多くなってきたことから、法人設立によって住民が一丸となって豊かな自然を守る機運を盛り上げる。若い世代も山仕事が経験できる態勢を整え、将来的には切り出した木材を販売する仕組みづくりを目指す。

 一般社団法人「日谷農林管理会」には今のところ、森林を所有する日谷町の住民や同町出身者ら71人が会員に名を連ねる。

 管理会長の宮永巌さん(71)によると、かつては自ら山に入り、伐採などを行う所有者が多かったが、高齢化により、そうした機会が減ったことで山が荒れ、所有地の境界がはっきりしないところも増えているという。

 町内の森林は、現在、かが森林組合が定期的に間伐などを実施している。日谷町の森林にはスギやヒノキが多く自生しているものの、安価な外国産材の影響で切り出しても高い値段で販売されるケースは少なく、結果として適切な管理がされない範囲が広がっているのが現状だ。

 こうした状況を打開しようと、住民有志が町内で一体となって森林管理の取り組みを進めようと動き始めた。周辺の企業などから活動資金を得るためにも、管理法人の設立を決めた。

 管理会では、台帳を基に、境界線を確定させる作業を進める一方、苗木の植え方、草刈り、枝打ちの方法など、30~40代を中心とした若い世代に山仕事の基本を指導していく。

 農林業に関連した産業の創出も視野に入れるほか、女性や若者が林業に携わりやすい環境をつくる方向で、製材作業などの機械化にも取り組む。

 管理会は6月1日に設立総会を開く予定で、宮永会長は「さまざまな情報を集め、足腰の強い組織にしていきたい」と意気込んでいる。

北國新聞社

最終更新:5/22(水) 1:22
北國新聞社

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