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雨畑ダム放流で汚泥流出 山梨県が現場調査

5/23(木) 7:30配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 駿河湾サクラエビの不漁を受け、静岡、山梨両県が濁りの調査を進めている早川(山梨県早川町)の支流・雨畑川に汚泥(ヘドロ)が不法投棄されたとみられる問題で、上流にある雨畑ダムが21日未明からの雨による増水で緊急放流し、ヘドロの一部が下流に流出したことが22日、明らかになった。同県は同日、現場を調査した。

 ヘドロは流出後、水力発電用の導水管を経て、日本軽金属(東京都品川区)の工場放水路(静岡市清水区蒲原)から駿河湾に流れたとみられる。ダムと導水管の管理は同社。

 山梨県は21日、投棄現場がダムの約1キロ下流にあるためヘドロ流出を不安視し、放流しないよう要請。しかし1967年に完成した同ダムのダム湖は堆砂が進んで土砂で埋まっているため、同日午前に放流を始めた。

 放流が続く22日午前8時半ごろ、現場付近は河川内に新たな流れができ、ヘドロの流出が見られた。ヘドロは同社出資の採石業者ニッケイ工業が投棄したとみられ、同県は撤去を指示していた。同社はダムから数百メートル下流の雨畑川で砂利プラントを運用している。

 不法投棄とみられる行為は2011年夏ごろ、ダム放水でプラント内のヘドロ沈殿装置が壊れて以降継続してきたとの見方がある。ニッケイ工業は毎月1回程度、250~300トンを不法投棄してきたとの指摘がある。

 同社の担当者は取材に「大雨に見舞われ放流せざるを得ないことを心苦しく思う」とコメント。産卵期を迎えつつあるサクラエビへの悪影響を危ぐする由比港漁協(静岡市清水区)の宮原淳一組合長は「影響を非常に心配している。謝罪を求めたい」と述べた。

静岡新聞社

最終更新:6/10(月) 13:55
@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

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