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高1女子自殺 いじめで元同級生に賠償命令

5/23(木) 8:06配信

熊本日日新聞

 2013年8月に熊本市内の県立高1年女子生徒=当時(15)=が自殺したのはいじめが原因として、遺族が県と元同級生に計約5800万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、熊本地裁(小野寺優子裁判長)は22日、いじめを一部認め、元同級生に11万円の支払いを命じた。学校側の責任は否定し、県に対する請求は棄却した。

 小野寺裁判長は、元同級生が無料通信アプリLINE(ライン)に「レスキュー隊呼んどけよ」などと書き込んだことは「違法な脅迫」に当たり、生徒の中学の卒業アルバムへの落書きも「器物損壊」だと指摘した。

 学校側の責任については、生徒が悩みなどを問う調査で「死にたいと思う時がある」と回答したのに、元担任が元寮長に伝えなかった点は安全配慮義務違反だと指摘。ただ、元寮長の安全配慮義務違反や、自殺との因果関係は認めなかった。

 原告側代理人は「学校側の責任が一部認められた点は評価するが、元寮長の責任が認められないのは納得できない」として、控訴する意向を示した。蒲島郁夫知事は「子どもたちの命を守るため再発防止に全力を尽くす」とコメント。元同級生の代理人は「原告の請求が一部認められたのは残念だが、当方の主張がほとんど認められたと考えている」と述べた。

 判決によると、生徒は13年4月に入学し、同年8月、自宅で自殺した。県の第三者委員会は17年、いじめを認定する一方「自殺の直接の原因は特定できない」とする報告書をまとめた。(中島忠道)

最終更新:5/23(木) 8:06
熊本日日新聞

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