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【F1メカ解説】レッドブル、モナコGPに開口部を排除したノーズを投入。フロントのダウンフォースを確保

5/23(木) 12:35配信

motorsport.com 日本版

 レッドブルはモナコGPに先端の開口部を埋めたデザインのノーズを投入してきた。またこれと同時に、フロアにも若干のアップデートが施されている。

【動画】F1モナコGPコース紹介オンボード映像

 ノーズ先端の開口部は、2017年用マシンRB13で最初に見られたモノだ。このノーズは、FIAによって制定されたフロントのクラッシャブル・ストラクチャーに関するレギュレーションを満たすための施策であると考えられ、この部分から取り込んだ気流を後方に向けて吹き出すことで、ノーズ下の気圧をコントロールしていたと見られる。

 しかしレッドブルは、モナコにこの開口部を廃したノーズを持ち込んだ。その理由ははっきりとはしていないが、従来の開口部が存在するノーズの場合には、僅かながらもダウンフォースを失わせ、逆に浮上する力(リフトフォース)が作用してしまっていた可能性がある。

 狭くかつ曲がりくねったコースであるモンテカルロ市街地では、フロント部分のダウンフォースが実に重要。そのため、どんな微細なリフトフォースであっても、打ち消すことができればドライビングの手助けになるはずだ。

 このアップデートはまた、フロントウイングの変更とも対になっているようだ。レッドブルはスペインGPに、フラップの上2枚のマシン内側先端を長く下方へ延ばすデザインを採用した。また、今季多くのチームが投入している、外側が低く下がったフラップのデザインも採用していない。

 これはフロントウイングで多くのダウンフォースを発生させるというコンセプトであると考えられており、その結果としてマシンのハンドリングの反応性を向上させるようだ。

フロアにもアップデートを投入

 またサイドポッドのアンダーカットのすぐ隣、フロアの上に4枚の小さなフィンを配置してきた。これらの新たなフィン(写真内、赤い矢印の部分)の下半分がフロアに開けられたスリットに気流を導くなどして、マシン外側に気流を導いていると思われる。ただフィンの先端は別方向に向けられており、サイドポッドの中央付近で、フロアの上面と連動して、マシン上部に気流を向けているようだ。

 これらは、リヤタイヤで発生する乱流の制御を目的としていると考えられる。リヤタイヤで発生する乱流は、ディフューザーやそれに関連するパーツの効果を損ない、ダウンフォースの発生を阻害する可能性があるのだ。

Jake Boxall-Legge

最終更新:5/23(木) 12:35
motorsport.com 日本版

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