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【日本ダービー2019予想】 今年のダービーもやはり“3強並び立たず”!? 展開面の恩恵を受けそうな“有利な馬”と“不利な馬”は?/JRAレース展望

5/23(木) 12:04配信

netkeiba.com

 高速決着が続く東京開催。週中の雨の影響があろうとも、令和最初の日本ダービーは相当速い勝ち時計が見込まれる。先週のオークスと同じく、22秒台の競馬となるのか。それとも例年通り、23秒もしくは24秒台でのレースか。レース展開が時計に大きな影響を与えるだけに、今年はとくに展開面が重要視されるだろう。

 今年でいえば、逃げる可能性があるのはリオンリオンとロジャーバローズ。枠順問わず、先手を主張するのは恐らく、前者だろう。前走は、同コースで1000m通過が59秒9。その後も淀みのないラップを刻んでおり、若手の横山武史騎手騎乗を考慮しても無理に抑えることはないので、今年はペースが流れるはずだ。

 ただし、2番手のロジャーバローズなど先行馬が無理に前を追いかけなければ、2番手以降がスローに落ちる可能性は十分にある。そこは枠の並び次第の部分があるので、縦長の競馬でどういった集団でのレースとなるのか、当日までじっくりと熟考する必要があるだろう。

 基本的には、縦長のレースほど外を回る馬にとって厳しい競馬となる。多頭数で比較的縦長になるダービーは、1番枠が過去10年で3勝2着2回、3着1回の好成績。一方、15番枠以降を引いた馬が1勝、2着0回、3着1回と大苦戦を強いられているように、よほど力のある馬でない限り、外をぶん回して勝つのは至難の技。縦長確実の今年は、そういった面においても枠順には注目してほしいところ。

 また、今年のメンツは別路線組よりも皐月賞組のほうが力で圧倒している。それは、皐月賞組の京都新聞杯での走りや青葉賞のレースレベルを見ても明らかだ。

 データで見ても、過去10年では皐月賞組が9勝で16連対。京都新聞杯組が1勝。青葉賞組は2着2回、3着3回。逃げ馬にとって厳しいダービーでは、展開的にハナに行きそうなリオンリオンや、力の部分で疑問符のつくレッドジェニアルもさすがに勝つまでは厳しいはずだ。

 そうしたことを考えると、やはり気になるのは皐月賞における上位3頭の取捨選択だろう。激しい叩き合いを見せて4着以降を突き放した内容を見れば、日本ダービーもこの3頭で決着するのではないか、と考える人も少なくないだろう。しかし、筆者はそう思わない。

 まず、この3頭のポジショニングを確認しておこう。皐月賞の出足などを見ても、恐らく一番前にいるのがダノンキングリー、そしてヴェロックスとサートゥルナーリアが続くはず。ペースが流れるので、ポジションで大きな不利を受ける馬は少ない。

 筆者が考える日本ダービーでの危険な人気馬は、ヴェロックスである。今回は、大幅に評価を落としたいと考えている。その理由は全部で3つ。まず1つめは、皐月賞以上に上積みがないこと。3月の若葉ステークスと皐月賞を使い、他の2頭と比べて今年に入ってのレース数が1もしくは2レース多く、ローテーション的にも厳しい。一方、他の2頭は休み明けを使った大幅な上積みがある。ローテーションの部分においても一歩リードである。

 そして2つめは、皐月賞のレース内容である。ダノンキングリーは勝負どころで待つうえに、外が伸びる馬場状態で内を突く競馬。サートゥルナーリアは休み明けらしく、直線でかなりモタつくレースであった。

 一方、ヴェロックスは自分からレースを作り、完全に勝ちパターン。内の伸びないコースを避けて、自在性を生かしたベストの騎乗であった。やはり、この点においてもサートゥルナーリアやダノンキングリーのほうに長があるように見える。

 最後の3つめは、ヴェロックス自体の脚の使いどころである。理想は前走の皐月賞や若駒ステークスのようにコーナーから直線にかけて加速し、一気に突き放すような競馬である。

 一方で、それができない阪神外回りや東京など直線の長いコースで取りこぼしているように、ヨーイドンの勝負だとトップスピードに入るまでに少し時間を要してしまう。ペースが流れるぶん、最小限度にその不利を抑えることができる。しかし、そのあいだに他の馬に被されたりすると万事休すとなるので、馬群を割る必要のある内枠だと、とくに割り引きといえるだろう。

 それに比べて、サートゥルナーリアとダノンキングリーはトップスピードまでの時間が短いので、先行、中団、後方とどのポジション、枠でも一定の力を発揮できる。サートゥルナーリアはヴェロックスをマーク、ダノンキングリーは前走の反省点を生かしたレースが予想されるが、大きく崩れるとは考えにくい。どちらも展開に見合ったベストなポジションでの競馬となるだろう。

 そのような展開ならば、筆者の狙いはサトノルークス。先週のオークス同様、上がりが34-35秒かかる展開ならば、この馬にとって好都合。前走は極端な内枠と、勝負どころで被される競馬が響いた一戦。距離はまったく問題ないタイプで、先週と同じく差し馬にも利がある展開ならば、東京コースで躍進が期待できる。

 晩成気味のタイプだけに伸びシロもあるうえに、外枠を引いて積極的な競馬ができれば楽しめるだろう。すみれステークスの走りを見ても、ヴェロックスを崩すほどのポテンシャルを持っているはずだ。
(文=倉本匠馬)

最終更新:5/23(木) 14:15
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