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ビジネスパーソンはセオリーを学べ

5/23(木) 10:24配信

ITmedia ビジネスオンライン

※この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。

 「多くの日本のビジネスパーソンは、圧倒的に勉強不足」というのは、マーケティングのプロとして『100円のコーラを1000円で売る方法』(シリーズ60万部)、『これいったいどうやったら売れるんですか?』(10万部)などのベストセラーを手掛けてきた永井孝尚さんだ。『世界のエリートが学んでいるMBA必読書50冊を1冊にまとめてみた』(KADOKAWA)を出版した永井さんに、話を聞いた。

勉強不足を自覚していない日本のビジネスパーソン

 本書の冒頭、お叱りをいただくことを覚悟で、こんな文章を書きました。

 「多くの日本のビジネスパーソンは、圧倒的に勉強不足である」

 おそらく反発も多いでしょう。世の常識は「日本人は勤勉」だからです。でも現実には、その常識は大きな間違いです。

 私はIBMで海外ビジネスパーソンとよく一緒に仕事をしました。「ビジネススキルこそ自分の武器」と考える彼らは、普通にMBA(経営学修士)を得ています。経営理論は「読み書きそろばん」。仕事の基本スキルなのです。「これはあの〇〇理論に基づいた戦略だ」と言うと、すぐに通じました。そしてセオリーに沿って、現実に即した戦略を合理的に議論しました。

 日本国内では、これがほとんど通じないのです。経営理論は「机上の空論」であり、現実の仕事では役立たないと思われています。だから体系的に学ぶ人が少ないのが現実です。いまだに、海外留学を終えたMBA修了生に「MBAの垢を落としてこい」とドブ板営業をさせる会社もあるくらいです。

 確かに現場の経験も大切です。でも同じくらい大切なのは、セオリーをキチンと理解することです。多くの日本人は自らの勉強不足をキチンと認識せずに、「自分たちは勤勉だ」と考え、真面目にハードワークをしているのです。

 スポーツの世界ではすでに過度な精神論や根性論は見直されており、セオリーも重視されています。1970年代に中学や高校の運動部にいた人たちは、ウサギ跳びをさせられたり、「水を飲まずに頑張れ」と言われたりし続けた記憶があるのではないでしょうか?今は医学的な観点で、ウサギ跳びは下半身を痛めるだけと分かって禁止されていますし、スポーツ時のマメな給水も奨励されています。

 セオリーを無視し、現場の経験と精神論を過度に重視する日本企業は、「ウサギ跳びで勝てる」と考えていた1970年代の運動部と同じなのです。

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最終更新:5/23(木) 10:24
ITmedia ビジネスオンライン

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