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JRA100勝を達成した難波剛健騎手「ケガなく、あと10年以上は騎手を続けたい」

5/23(木) 13:29配信

スポーツ報知

 難波剛健騎手(なんば・よしやす=36歳)は5月18日にオールマンリバーに騎乗した新潟1Rで1着になり、JRA通算100勝を達成。デビュー19年目、通算2076戦目で、節目の記録にたどり着いた。障害競走を中心に奮闘するベテランジョッキーにインタビュー。競馬に対する思い、趣味の将棋についても聞いてみた。(聞き手・内尾 篤嗣)

 ―通算100勝を達成したときの気持ちは?

 難波騎手「着差がちょっと(頭差)だったので、『なんとか勝ってくれ』という感じでした。2001年3月のデビューから19年。長くかかったので威張れる数字ではないけど、ここ何年かはこの区切りを目標に頑張ってきました。達成できてよかったです」

 ―セレモニーでは多くの障害ジョッキーがウィナーズサークルに集結し、難波騎手を祝福しました。

 「ライバルではあるけど、みんな、命をかけて一緒に仕事をしている仲間です。こうやってみんながセレモニーに出てきてくれたのはうれしかったです」

 ―記録達成の18日はマイブルーヘブンに騎乗した新潟4Rでも勝ち、101勝目も挙げました。

 「1R、4R、どちらもチャンスのある馬だと思っていました。障害で1日2勝したのは初めてなんです。平地で1日2勝はあったけど、自分でも忘れてしまうくらいの前のことです(03年10月26日以来)」

 ―2016年3月に中京4Rで落馬し左足関節脱臼開放骨折するなど、数々のケガを乗り越えての達成です。

 「レースに乗っていたらケガは付き物だけど、3年前は足首を脱臼して骨がビュッと飛び出るようなケガでした。馬に乗れるかどうか不安でしたが、医師に聞いたら『今の医療だったら大丈夫』と言ってもらえました。いい病院も紹介してもらえたし、リハビリの先生も熱心に診てくれました。今でも週に1回は通っているんですけど、しっかりと診てくれて本当にありがたいです。また、こうやって乗れるのは幸せですね」

 ―障害レースの魅力、面白いところは。

 「自分が思っているように馬をコントロールできたとき、すごく達成感を感じます。(障害馬を)つくっていく過程も楽しいですね。昨日できなかったことが次の日にできるようになったり、馬が自信を持って飛越してくれたりしたら、『頑張ったね』と思います。馬も人も、一緒に頑張っている感じが僕は好きです」

 ―今年は2月3日にボランテレオに騎乗した中京5Rで、平地では約5年ぶりの勝利。新馬戦での勝利は初めてのことでした。

 「抽選で出走できたのですが、新聞を見て、こんなにいい馬に乗せてもらっていいのかな、と思いました。依頼があったあとに調べてみたら、(2014年に)中山大障害を勝ったレッドキングダムの弟でした。これも縁なのでしょうか。そう考えると面白いですよね」

 ―栗東・高橋成忠厩舎から01年にデビュー。11年に定年解散になったが、今でも白とピンクの高橋成忠厩舎の厩舎服を着て稽古をつけています。

 「厩舎は解散したけど、あのユニホームを着ているのは高橋成忠先生に育ててもらった恩を忘れないためです。毎朝、袖を通すたびに『よしっ』と思います。以前から着ていたのはボロボロになったので自分で作り直しました」

 ―騎手を目指したきっかけを教えてください

 「小さい頃は馬を触ったことも、乗ったこともなかったけど、昔から動物は好きだったんです。中学生になり、友達の間でゲームのダービースタリオンがはやっていて、みんなでやっていました。それから、みんなで本当の競馬を見るようになったのですが、岡山県出身なので実際に競馬場にはなかなか行くことができず、3時から始まるテレビを見るくらいでした。ある日、競馬の雑誌を買って見ていたら、馬に関する仕事の特集がありました。騎手の項目を見たら『体が小さくないといけない』と書いてあり、僕は動物が好きなので、ちょうどいいかなと思って目指すようになりました」

 ―初めて馬に乗ったときはどう思いましたか。

 「初めて乗ったのは競馬学校の試験のときで、中学3年生、15歳のときでした。『デカッ、高っ』と思いました。あれから20年以上。早い。アッという間です」

 ―趣味の将棋についても教えてください。栗東の障害騎手ルームでは、いつも皆さん、熱心に対局されています。

 「小さい頃、父、おじいちゃんに教えてもらって指していたけど、しばらく指していませんでした。本格的に始めたのは、障害騎手ルームに将棋盤と駒が置かれて、北沢(伸也)さん、白浜(雄造)さんらと指すようになってからです。北沢さんの障害100勝をお祝いする食事会のとき、みんなで指して勝負してみましょうという話になり、やってみたら面白くて。負けたら悔しいから勉強するようになりました。劇的に強くなるわけではないけど、これも障害の練習、馬乗りと一緒。日々ちょっとずつ、コツコツとです」

 ―腕前はどのくらいですか。

 「正式な検定を受けたわけではないのですが、アマチュア初段ぐらいはあると詳しい人に言ってもらえました」

 ―では、最後に難波騎手の次の目標を教えてください。

 「ここ何年か重賞を勝っていない(直近は2015年3月14日の阪神スプリングジャンプ=サンレイデューク)ので、勝ちたいです。G1も勝ちたいです。もちろん障害100勝も(現在、障害は43勝)。あとはケガがないのが、この仕事は一番。最低、あと10年以上は続けられるよう頑張りたいです」

最終更新:5/24(金) 21:32
スポーツ報知

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