ここから本文です

ファーウェイ、独自OS開発 ― 現時点までに分かっていること

5/23(木) 12:15配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

ファーウェイは、アメリカ政府が同社を貿易に関するブラックリストに載せたことを受けて、グーグルのモバイルOS「アンドロイド(Android)」の一部へのアクセスを禁じられた。

【全写真を見る】ファーウェイ、独自OS開発 ― 現時点までに分かっていること

ファーウェイ製端末が全面的に禁止されたわけではないが、ブラックリストへの掲載は今後、ファーウェイ製端末に影響を及ぼす可能性があり、既存のファーウェイ製端末はアンドロイドのアップデートが提供されなくなる可能性がある。

アンドロイドOSがなければ、ファーウェイ製端末はガラスとシリコンチップでできたただの板。アンドロイドOSは、すべてのアンドロイド・スマートフォンの機能的な基盤となっているだけでなく、Gmail、YouTube、Google Mapsといったグーグルの人気アプリと、増え続ける人気サードパーティー製アプリがすべて揃ったGoogle Play Storeの提供基盤となっている。

アンドロイドOSが使えなくなる可能性に備えて、ファーウェイは自社製スマートフォンで動作する独自のモバイルOSを開発しているようだ。

これまでに分かっていることを見てみよう。

独自モバイルOSの名前は「HongMeng OS」

ファーウェイの独自モバイルOSは「HongMeng OS」と呼ばれていると、政府系英字紙Global Timesは国内メディアの報道を引用してツイートした。

HongMeng OSはおそらく以前、同社が言及した「プランB」のOS

HongMeng OSは、ファーウェイの「プランB」のOSになり得ると同社コンシューマー・ビジネス・グループの責任者リチャード・ユー(Richard Yu)は2019年3月、ドイツのニュースサイトDie Weltに語った。

ファーウェイはHongMeng OSを2012年から開発しているようだ

中国の情報筋が引用したファーウェイのニュースサイトHuawei Centralによると、HongMeng OSは2012年から7年間にわたって開発が進められているようだ。

独自OSの開発にかかわらず、同社には対処すべき大きな問題がある

同社コンシューマー・ビジネス・ソフトウエア・エンジニアリングの社長、Wang Chenglu氏は2018年9月、OS自体の開発は難しくないが、ファーウェイ製モバイルOSにとって最大の問題となるのはエコシステムとアプリのサポートと中国メディアに語った。

スマートフォンには健全なエコシステムが絶対に必要、特にアプリにはエコシステムは不可欠。アプリのサポートがなければ、スマートフォンへの新規参入者にとっては死も同然。マイクロソフトのウインドウズフォンでは、これが常に最大の問題だった。

マイクロソフトにとっては、終わりの見えないサイクルだった。ウインドウズフォンはマーケットシェアが最も小さかったため、アプリ開発者はウインドウズフォン向けアプリの開発に時間とお金を費やそうとはしなかった。また人気アプリがウインドウズフォンで利用できるようになるまでには時間がかかった ― つまり、ウィンドウズフォンは常にシェア獲得に大きな問題を抱えていた。

サムスンも2015年に自社開発OS「Tizen」を搭載したスマートフォンの提供に取り組んだ。言うまでもなく、サムスンのTizen搭載スマートフォンはほとんど人気がない。Ars Technicaはレビューに「印象はなかった。アプリのない、アンドロイドのコピーのようだった」と記した。おそらくファーウェイのOSも似たようなものだろう。

1/2ページ

最終更新:5/23(木) 12:33
BUSINESS INSIDER JAPAN

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事