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ピンクの「モンスターエナジー」が1ヵ月で販売終了になる事情

5/23(木) 6:30配信

MONEY PLUS

エナジードリンク「モンスターエナジー」ブランドの新商品「モンスター パイプラインパンチ 缶355ml」が終売になることがわかりました。取引先への5月18日の届け分が最後となります。

【写真】ピンクの「モンスターエナジー」、中身はどうなっている?

同商品が発売されたのは4月23日。実に1ヵ月にも満たないうちに販売終了となる、異例のスピードです。なぜ終売となるのか、モンスターエナジーの国内販売を担っているアサヒグループホールディングス(HD)に経緯を取材しました。

グァバジュースみたいな味

モンスター パイプラインパンチは、2015年に米国で期間限定で発売され、人気を集めたというエナジードリンク。パッションフルーツやオレンジ、グァバをブレンドしており、ビタミンB群、アルギニン、カルニチン、高麗人参エキスなどの「エナジー成分」とカフェインを配合しています。

エナジードリンクは一般的に「化学的で人工的な味わい」のものが少なくないですが、同商品は「グァバジュースみたいでモンスターっぽくない」と好評。終売の噂がTwitter上に広がると、「今年で一番ショックだわ……」「箱買いで確保しておかなきゃ」などと悲しむ投稿が相次ぎました。

アサヒグループHDの広報担当者によると、同商品の出荷数は4月が24万ケース、5月は16日現在で13万ケースと、計37万ケース。発売時から売れ行きは非常に好調で、増産体制を敷いて対応してきたものの、5月に入ってからも当初の予想を大幅に上回る注文がありました。安定的な商品供給が難しくなり、このままでは他のモンスター製品の生産にも影響が出るとして、終売の判断をしたといいます。

拡大するエナジードリンク市場

市場調査会社のインテージによると、エナジードリンク市場はこの5年で着実に拡大を続け、2018年度の国内市場規模は855億円。4年前の実に1.2倍に拡大しています。

「牽引しているのは海外ブランドで、浮き沈みが見られる国内ブランドを尻目に、着実にポジションを確立し市場規模を拡大。これは2006年に海外ブランドの輸入が始まって以降、”オシャレ”なイメージで、特に若年層の間に受け入れられ定着してきたことの要因が大きく、現在の需要の中心は男性20~30代層」と同社は分析しています。

今後さらなるエナジードリンク市場の拡大を図るには、20~30代男性以外の取り込みが必須。今回終売になった「モンスター パイプラインパンチ」は、既存のエナジードリンクのメインユーザーとは異なる、女性層を含む消費者を狙った商品でした。

終売になるほどの人気の理由についてアサヒグループHDは現在調査中としながらも、「味も含めてお客様に好評いただいている」と回答。現段階では時期は決まっていませんが、再発売に向けて動いているといいます。

手軽に気分を高めるための清涼飲料として、すっかり定着したエナジードリンク。女性をはじめとした新たな消費者層の開拓が、市場を伸ばすためのカギとなりそうです。

小島和紘(MONEY PLUS編集部)

最終更新:5/23(木) 12:18
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