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予想外の「GDPプラス成長」、景気は良いのか悪いのか

5/23(木) 7:10配信

MONEY PLUS

5月20日に発表された1~3月期の実質GDP(国内総生産)の事前予想は「マイナス成長」か「横ばい推移」というものでした。1週間前の5月13日に発表された3月分景気動向指数の機械的判断は、6年2ヵ月ぶりに「下方への局面変化」から「悪化」に下方修正されていたこともあり、GDPも悪いはずだと思われていました。

【データで確認】最新のGDP速報値、どの項目が大きく寄与した?

「悪化」という判断は景気後退の可能性が高いことを示すので、この判断になったことで景気後退説が一部に広まりました。「景気は、緩やかに回復している」とし、景気拡張期間が74ヵ月と戦後最長を更新した可能性があるとみた、政府の1月の月例経済報告での判断との違いが注目されています。

1~3月期の実質GDPの結果は前期比年率+2.1%成長と予想外の2四半期連続のプラスとなりました。+2%台の高めの成長率を予測した向きは皆無でした。なぜ予測は外れたのでしょうか。また本当の景気の状況はどうなのでしょうか。

各需要項目の変化方法は予想通り

まず今回のGDPの内容をざっと眺めてみましょう。

2019年1~3月期の実質GDP成長率・第1次速報値は前期比+0.5%、前期比年率+2.1%となりました。事前予想では「マイナス」か「横ばい」という見方が多かったので、表面的な数字はポジティブ・サプライズです。しかし、各需要項目の変化の方向という点では、おおむね事前の予想通りでサプライズはありませんでした。

「個人消費」「設備投資」「輸出」といった主要項目は事前の予想通り、前期比マイナスという厳しい内容になっています。中国経済の減速などの影響が出ている「輸出」は前期比▲2.4%の減少です。

一方、消費税率引き上げ前の駆け込みの出ている「住宅投資」と国土強靭化対応の投資が出た「公共投資」は、予想通り前期比プラスとなりました。GDPでは控除項目である「輸入」の前期比が▲4.6%と大幅マイナスだったので、外需の寄与度は+0.4%と4四半期ぶりのプラス寄与になりました。

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最終更新:5/23(木) 7:10
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