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“みまひな”女子卓球に新たな可能性…平野早矢香が分析

5/23(木) 17:40配信

TOKYO FM+

藤木直人、伊藤友里がパーソナリティをつとめ、アスリートやスポーツに情熱を注ぐ人たちの挑戦、勝利にかける熱いビートに肉迫するTOKYO FMの番組「TOYOTA Athlete Beat」。5月18日(土)の放送では女子卓球元日本代表の平野早矢香さんが登場しました。

平野さんは栃木県出身の34歳。5歳で卓球を始め、仙台育英学園秀光中学校から仙台育英学園高等学校に進み、卒業後はミキハウスに入社しました。18歳で全日本卓球選手権・女子シングルス初優勝。2008年北京五輪団体戦4位。2012年ロンドン五輪では福原愛さん、石川佳純選手とともに団体戦で銀メダルを獲得し、男女通じて日本卓球史上初のオリンピックメダリストに。2016年の現役引退後は、ミキハウススポーツクラブアドバイザーとして後進の指導を務める傍ら、テレビ解説など幅広く活動しています。

◆「今の日本卓球界最強ペア」
藤木:先日、世界選手権で伊藤美誠(みま)選手と、早田ひな選手のダブルスが、48年ぶりの銀メダルを獲得しました。

平野:早田ひな選手は、サウスポーのパワーのある選手で、伊藤選手はバックハンドで少し異質型のラバーを貼っていて変化球が出せるのと、速さが持ち味。この全く違う持ち味の2人がペアを組むことで、相手は(交代で打たなければならないため)1ゲームずつ違う種類のボールを取らなければいけない。ペアリングの形として合っていると思います。今の日本卓球界では、最強のペアになっていますね。

藤木:世界的に活躍を見せる日本代表ですが、なぜこんなに強くなったんですか?

平野:1番感じることは、今の若手の選手達は、本当に小さい頃から最先端の技術を研究して“自分たちから新しい技術を作っちゃおう”と。また、2014年にボールの性質がセルロイド製からプラスチック製に変わって、卓球が大きく変わった流れに上手く乗っているような、そんな感じはしますね。

伊藤:選手から見ると、プレー的にはどんな部分ですか?

平野:私は今まで様々なルール改正を経験したんですけど、その中で1つ大きかったのが、ボールが38mmから40mmに変わったタイミング(2000年)ですね。その時は、さすがに打った時に“ボールが遅い”って感じたんです。今回プラスチックに変わった時は“あんまり変わらないな”と思ったんです。でも、ゲーム形式の練習をした時に“全然違う”と感じたことがあって。回転量が違ったんです。回転がかからなくなったんです。

伊藤:そうなると、技を出すのが難しいんじゃないですか?

平野:考えながらやっていたことが、全部計算できなくなったんです。回転をかけたつもりが、かかっていなくて“パーン!”と打たれちゃうみたいな。なので、試合をした瞬間に“私、引退だな”って思いました。

◆進化した「中国との戦い方」
藤木:日本選手の活躍が目立ちますけれども、そうなると余計に思わされるのが中国の圧倒的な強さですよね

平野:今の日本の選手たちは、中国選手も怖がる武器を持っているんです。かなり細かい分析をしていくことで、もう少し中国に対して恐怖心を与えるというか、そのあたりが必要なのかなと。

もう1つ、今回の世界選手権で思ったことは、今までは中国に対して“自分たちから一生懸命攻めないと勝てない”っていう認識があって一生懸命やっていたんですけど。今回、伊藤選手、早田選手のペアで、ちょっと違う形だと思ったのは、相手が100%の力で打ってきたボールに対して、カウンターブロックができたんです。

これで、中国のメンタル的な動揺が見られたと思っていて。今までは“先手を取るんだ”ってことを一生懸命やっていたんですけど、先手を取れない時に1球、相手の強打をブロックできるっていうのは、かなり大きな要素かなと思いました。

(TOKYO FM「TOYOTA Athlete Beat」2019年5月18日(土)放送より)

最終更新:5/23(木) 17:40
TOKYO FM+

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