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著名投資家の過去例からみる「投資のタイミング」 大きく損をしないための予防策

5/23(木) 14:00配信

マネーの達人

バフェットが賭けた「サラダオイル事件」

著名投資家、ウォーレン・バフェットのこれまでの投資例でも有名なものに、アメックス(アメリカン・エキスプレス)への投資が挙げられる。

簡単に説明しよう。

1960年頃、アメックスは大きな詐欺被害にあった。
アメックスが他社に6000万ドルを有担保で融資していたが、担保のベースとなっていた資産は実のところ存在せず、その融資先が破産したことで多額の貸し倒れ損失を計上したというものだ。

その架空の偽装資産がサラダオイルだったことから、この件は俗に「サラダオイル事件」と呼ばれている。

アメックスの株価はこの事件による経済的打撃の不安により暴落。

この時バフェットは、自ら足を運んで各店舗のレジを確認し、アメックスの業界における信用が本当に失墜したのかをチェックした。

米国の利用者はこれまで通りアメックスの決済を活用しており、それを受けたバフェットは「アメックスのブランドはまだ健在だ」と考え、アメックス株を買うこととした。

そして、その後に株価は大きく上昇。

バフェットは高いリターンを得て、この話は成功例として語られることとなった。

バフェットが渡った危ない橋

だが、一人の投資家が収集できる情報はそう多くない。

売りか買いかを考える上で必要とされる情報は政府または企業のリリースなどから集めることができるが、十分な量を集められるケースは非常に少ない。

そして、足りない情報をバフェットのように自ら得ようとしても、最終的にできあがるのは独りよがりの見立てに過ぎず、客観性・信ぴょう性を維持するのは至難の業だ。

アメックスの場合、

「バフェットが向かった店舗の利用者が偶然そうだっただけで、全体的にはブランド価値は毀損していた」
「事業が平常運転をできていても、債務返済に充てる現預金がなく破産する可能性の方が高かった」

というケースも十分あり得たと考えられる。

アメックスへの投資が、バフェットの失敗例となっていても全くおかしくなかったということだ。

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最終更新:5/23(木) 14:00
マネーの達人

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