ここから本文です

著名投資家の過去例からみる「投資のタイミング」 大きく損をしないための予防策

5/23(木) 14:00配信

マネーの達人

TATERU急落後に外れた「もっともらしい意見」

株式市場では、時に多くの銘柄の株価が暴落する。

記憶に新しいところでは、TATERUやスルガ銀行、日産自動車などといった企業の株がネガティブイベントをきっかけに大きく売られた。

こうした特定銘柄の急落が起こると必ずネット上では投資家個々の主観的意見が飛び交い、株式市場でも売買が盛んとなる。

メディアでも、さまざまな肩書きの人が解説・意見を発信し、それが株価に響く。

TATERUが大きく売られた時は

・ 確固たるブランドがあるため、今後売上高が大幅に減る可能性は低い
・ かぼちゃの馬車のケースと違い、家賃保証のリスクを負っていないから将来的損失の懸念は少ない

などのポジティブな見方が広がり、TATERUの株価は急落して間もなく倍以上の水準まで急反発した。

だが、その後は再度売られる展開となった。

不正が明るみに出てからのTATERUの売買成約件数は非常に低調な推移を見せている。

その原因が、宣伝広告の自粛なのか、需要の低迷なのか、提携する銀行の姿勢緊縮化なのかは定かではないが、事業の価値が大きく毀損してしまったことは間違いない。

その結果、急落直後に散見された楽観的な見方は少なくなり、売買も減少する中で株価も弱いトレンドを継続している。

はやる気持ちを抑えて静観する戦術も重要

こうした点を考慮すると、ファンダメンタルズ投資家は混乱局面ではその株を売買することのリスクをあらためて見直す姿勢が大切だと思われる。

「落ちてくるナイフを掴んではいけない」など、株価が大きく上下する局面でポジションを取ろうとすべきでないとする至言は少なくない。

はやる気持ちを抑え、「市場を静観する」戦術も選択肢として常に意識すべきだろう。(執筆者:高橋 清志)

2/2ページ

最終更新:5/23(木) 14:00
マネーの達人

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事