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トランプ氏にハンバーガー、ロシア外相には好物の…外交支える「食」 練り塩で文化の違い知った料理人も

5/25(土) 7:00配信

withnews

 トランプ米大統領が25日に来日します。安倍晋三首相はゴルフをして、トランプ氏の好物ハンバーガーでもてなすそうです。外交では時に激しいやり取りもかわされますが、「食」を通じて場を和ませることもあります。(朝日新聞政治部・竹下由佳)

【写真特集】アメリカではトランプ大統領の別荘でディナー 日米首脳会談の夕食会

食べてもらいたい料理を用意

 今年2月にベトナム・ハノイで行われた米朝首脳会談。夕食会のメイン料理はサーロインステーキで、キムチ入りの梨が付け合わせられていたそうです。ベトナムという第三国で行われた会談でもあり、米国と北朝鮮の代表的な料理を織り交ぜることで、バランスをとろうとしたことがうかがえます。

 日本ではどのようにしてメニューを決めているのでしょうか。外務省関係者によると、先方が食べられないものや苦手なものをのぞき、こちら側が食べてもらいたいと思うものを用意するそうです。

ラブロフ氏に「響17年」

 例えば、2016年12月に首相の地元、山口県長門市で行われた日ロ首脳会談。ワーキングディナーでは、山口の地酒「東洋美人」、フグなど山口特産の食材のほか、宮崎県で養殖されたキャビアも使われました。

 記者会見で、プーチン氏は「東洋美人」を絶賛。外務省関係者によると、「東洋美人」を用意したのは、首相の意向だったそうです。

 日ロでは今、平和条約交渉が行われています。その交渉責任者に指名された河野太郎外相は1月14日、ロシアのラブロフ外相と交渉に臨みました。河野氏はウイスキー好きなラブロフ氏に、サントリーのウイスキー「響」の17年ものをプレゼントしました。

 平和条約交渉は進展を見せていません。日本外務省関係者は「簡単に折り合えない交渉だからこそ、地道に人間関係を作っていくことが大事だ」と話しています。そのための一つのツールが「ウイスキー」。ただ、河野氏自身は酒は飲めないそうです。

「公邸料理人」各大使館に

 「食の外交官」と呼ばれる人たちもいます。世界各地の日本の大使館や総領事館で勤務する「公邸料理人」です。外国の要人らを料理でもてなしたり、大使や総領事の食事を用意したりするのが仕事です。

 外務省によると、公邸料理人は現在、世界各地に約200人。料理人としてのキャリアを重ねた人が応募し、大使や総領事と面接をした上で派遣が決まります。大使館と総領事館には基本的に1人ずつですが、ニューヨークやパリ、北京などの大きな公館には複数人いるそうです。

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最終更新:5/25(土) 10:10
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