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カウチシートもあるエコノミー 特集・ANA A380 FLYING HONUの機内(4)

5/24(金) 17:22配信

Aviation Wire

 成田-ホノルル線に5月24日から就航する全日本空輸(ANA/NH)のエアバスA380型機「FLYING HONU(フライング・ホヌ)」。総2階建ての超大型機で、日本の航空会社が就航させるのは初めて。

【カウチもあるA380エコノミー】

 座席数は4クラス520席で、ファーストクラスが8席、ビジネスクラスが56席、プレミアムエコノミーが73席、エコノミーが383席。各クラスにパソコン用電源と充電用USB端子を備えるほか、Wi-Fiを使った機内インターネット接続サービスを提供し、バーカウンターをクラスごとに設ける。

 アッパーデッキ(2階席)にファーストとビジネス、プレミアムエコノミーを配し、メインデッキ(1階席)はすべてエコノミーで、後方には日本の航空会社では初となるカウチシートを導入。6列60席をカウチシートとし、「ANA COUCHii」と命名した。シートは、ファーストが日本の航空機内装品大手のジャムコ(7408)、ビジネスは仏サフラン・シーツ(旧ゾディアック・シート・フランス)、プレミアムエコノミーとエコノミー、カウチは独ZIMが手掛けた。

 エコノミーは3-4-3席配列でシートピッチが34インチ(約86.4センチ)、カウチシートは32インチに設定。個人用モニターはクラス世界最大の13.3インチ(最前列は11.6インチ)のタッチパネルタイプで、ヘッドレストは6方向に調節できるようにした。また、座席数が多いことから、中央列の手荷物収納棚(オーバーヘッドビン)には、電動アシスト機能が付いている。

 目玉のカウチシートは、ニュージーランド航空(ANZ/NZ)が世界で初めて採用したもので、ANAによると同社が特許などの権利を有しているという。一般的にシート開発では、シートメーカーやデザイン専業メーカーが特許を持っていることが多いが、ニュージーランド航空は自らのノウハウを生かしたビジネスも手掛けており、ANAも協力を仰いだという。

 カウチシートは隣接する席のレッグレストを上げ、3席または中央4席をベッドのように使える。子供連れの利用客を想定し、専用寝具としてシーツマットと枕、毛布を用意。通常のエコノミー運賃に、追加料金を支払うと利用できる。

 また、カウチ付近には多目的ルームを設置。シンクや着替え台、おむつ交換台などを備え、授乳やおむつ交換といったニーズにも対応する。

 ANAはA380に「空飛ぶウミガメ」の意味を持つ「FLYING HONU」と名付け、全機にハワイの空と海、夕陽をイメージした特別塗装を施した。内装は3機とも同じだが、初号機が青(ANAブルー)、2号機が深緑(エメラルドグリーン)、3号機がオレンジ(サンセットオレンジ)と、1機ごとに色と表情が異なるデザインが採用された。5月24日に初号機が就航後、2号機は6月から投入を予定しており、2020年春には全機がそろう。

*写真は32枚。

Tadayuki YOSHIKAWA

最終更新:5/24(金) 17:22
Aviation Wire

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