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強さの秘密は『ルーチン』 リオ銅メダル・パラ競泳の津川拓也選手に迫る

5/24(金) 10:00配信

みんなの2020

──大好きな水泳を通して、応援してくれている仲間たちを喜ばせたい。だから、自己ベストを出し、金メダルをとりたい。
 2016年のリオ・パラリンピック男子背泳ぎ(S14クラス・知的障害)で銅メダルを獲得した津川拓也選手。3歳で水泳を始め、17歳で日本代表として世界の舞台に立った、大会に出て自己ベストを常に更新することを目標に、着実に結果と記録を出す。そんな津川選手のアスリートとしての思いの丈に、様々な角度から迫る―――。

規則正しい生活とトレーニング

誰にでもこれをやらないと「しっくりこない」、「安心できない」という自分の決まりがあるだろう。特にスポーツ選手には、各々、独特なルーチンがありそのことが話題になる。背泳ぎをメインに活躍する津川拓也選手の代表的なルーチンは、試合でスタート位置につくまでの一連の動きにある。

2016年、ブラジル・リオデジャネイロで開催されたパラリンピック男子背泳ぎ100メートル(S14)の決勝の舞台。津川選手は、予選を上回るタイムで銅メダルを獲得した。

「ジャポン タクヤ・ツガワ」のアナウンスが会場に流れると、声援があがった。津川選手は観客に向かって手を振りながら入場し、プールに向かって深く頭を下げ、くるりと体を反転させて審判に一礼。そして、通称「拓也体操」を始める。まず、ストレッチをして体をほぐし、ゆっくりと大きな深呼吸をする。両足で軽くジャンプをして、手足を揺らせばスタンバイ完了。
これをやらないとどうも調子がでないという。2018年アジアパラ競技大会の背泳ぎ100メートル決勝、審判が指示する入場からスタンバイまでの時間が短く、体操の時間が取れなかった。イレギュラーな流れでレースがスタート、津川選手は珍しく予選のタイムを下回り、本来の力を発揮できなかった。

その時、会場にいた母の智江さんは「いつもの試合と全く違う流れに正直、観客席で様子を見ていた私たちも焦りました。拓也、よく泳ぎ切ったな、と。」と振り返る。

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最終更新:5/24(金) 10:00
みんなの2020

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