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【ブラジル】黒人の若者の自殺率が上昇 差別が原因か

5/24(金) 9:52配信

サンパウロ新聞

 ブラジルの黒人の若者達の間で自殺者が増えている。保健省発表の2016年のデータに基づいて伝えた21日付伯メディアによると、10~29歳の若者で比較した場合、自身を「黒人」または「褐色人」と申告した若者達が自殺するリスクは、「白人」と自己申告した若者達が自ら命を絶つリスクに比べて45%大きいという。そして、この年代における「黒人」および「褐色人」と「白人」の間の自殺リスクの開きは、男性に限った場合は50%とさらに大きくなる。

 保健省によると、白人の若者の自殺による死亡率は12年から16年にかけて安定していたが、黒人と褐色人の若者らの自殺による死亡率はこの間に12%上昇した。これら二つのグループの16年のデータを分析すると、同年に自殺した10~29歳の若者の10人中6人は黒人もしくは褐色人、10人中の4人が白人だった。

 リオ・デ・ジャネイロ家庭・コミュニティ医療協会の代表を務めるリタ・ボレット医師は、どうして黒人・褐色人の若者達の方が白人の若者達に比べて自殺者が多いのかを理解するためには、社会における人種差別の影響を評価、分析する必要があるとしている。同医師は、人種差別はあらゆる人の心理的および心理社会的レベルを大きく損なわせる有害な影響を引き起こすと説明。若年層の場合、その影響はより深刻だとしている。

 ボレット医師は「黒人の若者は、彼らが自分自身のアイデンティティを構築する段階にある時に、黒人であることは劣っているということ、醜いということ、あまり価値がないということといった考え、理解からそれを構築している」と説明。「帰属しないというこの認識が黒人・褐色人の若者を苦しませ、さらにひどく病ませ、そして多くの場合、自殺に至らせる可能性がある」としている。

 保健省は、拒絶や差別、人種差別的言動は、自殺を決意させる危険因子だとしている。

サンパウロ新聞

最終更新:5/24(金) 9:52
サンパウロ新聞

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