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競合ボーイング機の事故影響、エアバス「答えたくない」

5/24(金) 15:10配信

ニュースイッチ

今年の引き渡し1割増、880機計画

 【トゥールーズ(フランス)=嶋田歩】欧エアバスのギヨム・フォーリ最高経営責任者(CEO)は、2019年の旅客機引き渡し数について18年比1割増の880機以上を目指す方針を明らかにした。目標達成に向け、工場の自動化、デジタル化を進め、生産効率を現行比30%高める。デジタル化により、作業員の負担を増やさずに生産効率を高めて生産機数を増やし、世界的な旅客機の需要拡大に対応する。

 エアバスは累計引き渡し数で1万2000機を達成。生産効率の向上はデジタライゼーションや自動化の推進、人工知能(AI)活用などを念頭においている。

 納入機のデジタルデータプラットフォーム(基盤)「スカイワイズ」も、世界70社以上の航空会社が参加、カバー機数は7000機以上に達しているが、19年末に100社以上、1万機以上に拡大を狙う方針。

 生産機数増加に対応しながら、二酸化炭素(CO2)排出量削減や燃費向上、軽量素材、新型エンジンの研究開発も並行し進める。

 一方、クリスチャン・シェアラー最高営業責任者(CCO)は、今後20年間で新たに世界で3万7000機以上の旅客機需要が見込まれるとの見通しを明らかにした。新市場のうち、37%がアジア・太平洋地域が占めると予測。また機体需要とは別に、4兆6000億ドル(約508兆円)の関連サービス市場が創成されるとした。

 世界の旅客機市場の見通しについて約50年間で累計1万2000機を出荷した自社の業況を念頭に予測した。旅客機は100席以上の機種を指し、事実上、同社と米ボーイングの2社の傾向となる。

 エアバスの1万2000機の出荷内訳ではアジア・太平洋地域は27%で、今後20年間で10ポイント増となる。足元の受注状況も「非常に好調だ」(シェアラーCCO)とし、インドや中国を中心に高需要が続いているとした。ボーイングの新型旅客機「737MAX」の事故影響については「答えたくない」とした上で、直接的な影響は出ていないと述べた。

 また、関連サービスとして、機内通信サービスやパイロットトレーニングサービスと並び、「スカイワイズ」に言及。世界70社の航空会社の約7000機の旅客機データを一括管理し、整備のタイミングなどをいち早く情報提供することで、航空会社の経費削減や顧客サービスの品質向上に貢献していると強調した。

最終更新:5/24(金) 15:10
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