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帝京大ラグビー部からお笑いエリートへ。NSC首席卒業のラグビー芸人・しんや。

5/24(金) 11:47配信

ラグビーリパブリック(ラグビーマガジン)

 帝京大学ラグビー部出身のラグビー芸人・しんやが、5月18日、NTTドコモの本拠地・ドコモ大阪南港グラウンド(大阪)でおこなわれたNTTラグビーフェスティバルに登場。

 特別解説者として、NTTドコモ×NTTコミュニケーションズの定期戦を盛り上げた。

「初めて解説させていただきました。緊張しましたが楽しくできました!」

 メインイベントとして開催された“NTTダービー”は、後半39分にWTB大芝優泰がチーム11トライ目を挙げたNTTコムが、73-24でNTTドコモに勝利した。

 昨季まで、両チームには大学同期がいた。NTTドコモには大学選手権4連覇時の主将を務めた泉敬、NTTコムには今季より帝京大BKコーチを務める小野寛智だ。

「帝京大学時代の一番の思い出は――自分らの代は心配されていたんですけど、結果的に4連覇を成し遂げることができたことです。自分は3軍でした(笑)」
 
 5月21日に29歳になった185センチの元ロックだ。大阪市生野区出身で、東生野中でラグビーと出会い、大商大高、帝京大と進んだ。

 大学卒業後は、発電機や自家発電設備を保守・点検する企業で、会社員として5年間働いた。礼儀正しくハキハキとした受け答えからは、会社員時代の仕事ぶりが窺えるようだ。

 しかしサラリーマン時代に沸々とたぎっていたのは、お笑い芸人の夢だった。

「やりたいという思いがあったんですけど、自分で勝手にストップしていました。でもこのままモヤモヤした気持ちでやるのも、と思って、やりたいことをやろう、と決心しました。やると思ったらやるタイプなので」

 大学同期に相談したことを憶えている。キヤノンのSH天野寿紀だ。

「キヤノンの天野に『やろうおもてんねん』と言ったら、『やれよ』と。お笑い芸人は、売れへんかったらどないすんねんとか、イメージで否定的な人もいるのですが、天野は『周りはやめろと言っても、誰も責任とってくれへん。結局はお前の人生やから、お前がやりたいことしたらええ』と。やり切ろう、という思いに変わりました」

 そして誕生した芸人しんやは、劇的な好スタートを切るのだった。

 しんやは2018年春、ダウンタウンらを輩出した吉本興業のタレント養成所「NSC(吉本総合芸能学院)」大阪校の41期生に。

 すると今年2月、その卒業イベントとなる同期NO1決定戦「NSC大ライブOSAKA2019」で、129組の頂点に立った。

 大学ラグビーでは自称“3軍”だった男が、日本のお笑いの中心地・大阪のNSCを首席で卒業したのだ。

「決勝に8組が残ったんですけど、自分以外はみんな漫才。自分だけがラグビーモノマネでした。戸田さん(京介/日本協会A級レフリー)とか、中学校の先生とか、海外選手のモノマネです」

 NSC大阪校の首席卒業者には、超売れっ子芸人のゆりやんレトリィバァなどがいる。
 しんやは芸歴1年目だが、今年9月20日には日本・アジア初開催のラグビーワールドカップ日本大会が開幕。追い風のただ中におり、今後の活躍が楽しみだ。

「芸歴1年目なんですけど、まずはしっかり注目して見ておいていただけたら、頑張ってテレビなどに出るように頑張ります。ラグビーのお仕事があれば、ぜひよろしくお願いします!」
 
 ちなみに同期129組の頂点に輝いたネタの一部は、「レフリングが適当すぎる東生野中学校・アシタカ先生」など。ニュージーランド代表のロック、アリ・ウィリアムズのモノマネもあった。
 ラグビーファンならずとも抱腹絶倒なのは、NSC首席卒業という結果が証明済みだ。

(文:多羅正崇)

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