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【少年野球トレーニング】小学生は筋トレすると背が伸びなくなる?

5/24(金) 17:20配信

ベースボールキング

成長期の野球選手にとってウエイトなど負荷をかけるトレーニングを繰り返すと「身長が伸びなくなるのでは」という疑問をもつ保護者・指導者の方々は多いのではないでしょうか? 実は適切な負荷と正しいフォームで行う筋トレは、むしろ骨の成長を促すことが知られています。なぜこのような誤解が生じるのでしょうか。



●トレーニング後にセルフケアをしていますか?
成長期である選手の体は適切な負荷をかけることによって、骨が長軸(縦)方向に伸びると言われています。身長が伸びなくなると誤解されている理由の一つとしては、重い負荷を使ってトレーニングした後のセルフケア不足が挙げられます。トレーニングをすると筋肉には負荷がかかり、疲労物質がたまって筋肉が硬くなりますが、ストレッチなどのセルフケアと必要な栄養を補うと筋肉の状態は時間とともに改善します。ところがこうしたことを怠っていると骨と筋肉の付着部など関節付近を中心に痛みを生じるため「トレーニングをすると痛みが出る=身長に影響する」と考えられるようになったのではないでしょうか。

●体力にあっていない負荷設定になっていませんか?
筋トレは体力にあった負荷設定で行う必要があります。重いものを持って動作を行ったときにバランスを崩しやすかったり、正しいフォームが保てなかったりする場合は負荷が強すぎるということになります。体力レベルより少し上の負荷で行うことが理想的ですが、トレーニングによるケガを防ぐためにもまずは自分の体重をしっかり支えられるだけの筋力をつけることが先決です。

●身長がとまる時期は個人差がある
骨と軟骨の境目にある骨端線(こったんせん)と呼ばれる線が存在する間は身長も伸びると考えられていますが、時間の経過とともに骨端線は消失します。骨端線が見られる時期にトレーニングなど骨に適度な刺激を与えると成長を促すといわれており、トレーニングを行うことそのものが、骨の成長を妨げるものではありません。十分な睡眠と栄養、そして適度な骨への刺激が体の成長に影響します。そしてこれには個人差があるので、一概に時期や年齢によって区切ることはむずかしいでしょう。

筋トレによって身長が伸びなくなるというのは誤解です。ただし自重トレーニングから始め、体力レベルに合った適切な負荷を選んで行うことが大切です。(西村典子)

著者プロフィール
アスレティックトレーナー/西村典子(にしむらのりこ)
日本体育協会公認アスレティックトレーナー、NSCA-CSCS、 NSCA-CPT。東海大学スポーツ教育センター所属。高校、大学など学生スポーツを中心としたトレーナー活動を行う一方で、スポーツ傷害予防や応急処置、トレーニングやコンディショニングに関する教育啓蒙活動を行う。また一般を対象としたストレッチ講習会、トレーニング指導、小中学生を対象としたスポーツ教室でのウォームアップやクールダウンといったさまざまな年齢層への活動がある。一般雑誌、専門誌、ネットメディアなどでも取材・執筆活動中。大阪府富田林市出身。奈良女子大学文学部教育学科体育学専攻卒。

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最終更新:5/24(金) 17:22
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