ここから本文です

今年の沖縄建築賞はこの建物! 正賞に金城豊氏と宮城江利奈氏

5/24(金) 10:00配信

沖縄タイムス

 ■タイムス住宅新聞社賞は福村俊治氏

 沖縄県内の優秀な建築物と建築士を表彰する「第5回沖縄建築賞」(主催・同実行委員会)は23日までに、最高賞に当たる正賞の住宅建築部門に門(じょう)一級建築士事務所(南風原町)の金城豊氏(49)による「アカジャンガーの家」、一般建築部門に渡久山設計(浦添市)の宮城江利奈氏(37)による「オアシスバンク」を選出した。

この記事の他の写真・図を見る

 「オアシスバンク」は、40歳未満の建築士に与えられる新人賞も受賞した。

 正賞に次ぐタイムス住宅新聞社賞は、チーム・ドリーム(浦添市)の福村俊治氏(66)による「Joy Chapel」。このほか奨励賞3点も決まった。応募総数は26点(住宅建築部門14点、一般建築部門12点)だった。

 表彰式は24日午前10時半から、那覇市久茂地のタイムスビル2階のタイムスギャラリーで開く。入賞・応募作品は25~30日、同ギャラリーで展示する。

 ■地域や環境と親和性

 第5回沖縄建築賞(主催・同実行委員会)で入賞した6点は、地域の文化や周辺環境との親和性、新素材の活用、沖縄の伝統的な建築手法を生かした空間作りなどが高い評価を受けた。空間構成から施工の細部にまでこだわりが見られた入賞作品の講評を紹介する。(1面参照)

 最も優れた作品に贈られる「正賞」は2点。門(じょう)一級建築士事務所の金城豊氏(49)による「アカジャンガーの家」は、うるま市のアカジャンガー貝塚の近くに建つ。地域に開かれた敷地、庭を囲むフェンス部分に琉球固有の植物を配した。「地域の記憶や環境、社会に寄り添う建築を目指した設計者の挑戦がうかがえる」と評された。

 渡久山設計の宮城江利奈氏(37)による「オアシスバンク」は新人賞とダブル受賞。琉球銀行牧港支店の建物で、ガジュマルをイメージした大きな屋根には県産の新素材「HPC(ハイブリッド・プレストレスト・コンクリート)」製の薄いパネルを採用、屋根下の広場に涼をもたらしている。審査員は「新たな銀行建築の先駆けで、沖縄の風土に立脚した提案」とたたえた。

 正賞に次ぐ「タイムス住宅新聞社賞」は、チーム・ドリームの福村俊治氏(66)による「Joy Chapel」。屋根の素材に木の板を積み重ねた「木造LVL」を県内で初めて採用。箱型に組むことで強度を高めつつ、空間に温かみを感じさせる効果もあり、「意匠と建築が互いに譲り合い、かみ合った建築」として選ばれた。

 「奨励賞」の住宅建築部門は2点。studio jag1級建築士事務所の久志直輝氏(43)による「タテのアマハジで繋がる家」は、1階バルコニーと2階ルーフテラスの2カ所のアマハジ(半屋外空間)がつながり、「囲われた印象とは異なる明るい内部空間」との声が上がった。

 エー・アール・ジーの池間守氏(52)による「楚辺のコートハウス」は、二つの中庭によって多くの光を取り込める住宅で、「豊かな明るさと広さが演出されている」として選ばれた。

 一般建築部門は国建の水間啓氏(61)による「JTAドーム宮古島」。大屋根の中央に二重の膜が張られ、音響や空調の効果を高めているほか、地下水への影響に配慮した浄化槽システムも評価された。

最終更新:5/24(金) 12:15
沖縄タイムス

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事