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国重文・運慶作の釈迦如来坐像など2体、104年ぶりに修復 佐賀・東妙寺

5/24(金) 10:57配信

佐賀新聞

 鎌倉時代の仏師、運慶が手掛けたとされる東妙寺(佐賀県神埼郡吉野ヶ里町、早田法玄住職)の国重要文化財「釈迦(しゃか)如来坐像」など仏像2体が、1915年以来、104年ぶりに修復される。文化庁の文化財保存事業で8月までに作業を終え、9月に一般公開する予定。

 修復されるのは、釈迦如来坐像(高さ110センチ)と、弘法大師空海作と伝えられる「聖観世音菩薩立像」(同109センチ)。作者や制作年などの記録は残されていないが、いずれも国重要文化財に指定されている。

 文化財の修理を請け負う美術院(京都府)の技師たちが22日、同寺を訪れ、布や紙などで仏像を丁寧にこん包した。修復作業は福岡県太宰府市の九州国立博物館で行われる。経年劣化で金や漆が浮き上がってはげているため、層の間にアクリル樹脂を入れ込む。美術院の川井久光主任技師は「見た目はほとんど変わらない。色を塗り重ねたりはせず、今の姿を長く残すための修理を施す」と語る。

 東妙寺は1278年創建。大友・龍造寺の争乱や佐賀の乱による焼失で寺は縮小したが、仏像は残ったという。戦禍をくぐり抜けてきた仏像に、早田住職は「釈迦如来坐像には750年もの歴史がある。なかなか修復に出せていなかったのでよかった」と胸をなで下ろした。修復した仏像2体は9月21日、参拝客に一般公開する予定。

最終更新:5/24(金) 10:57
佐賀新聞

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