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実写映画『キングダム』大ヒットの理由と裏側 松橋真三P、続編も「視野に」

5/25(土) 9:00配信

オリコン

■「Film makers(映画と人 これまで、そして、これから)」第3回 松橋真三プロデューサー
 4月19日に公開して以来、大ヒットを続け興行収入は45億円を突破した映画『キングダム』。近年、壮大なスケールの漫画を実写映画化することには否定的な意見も多いなか、『キングダム』はなぜ多くのファンの支持を得て大きな結果を残すことができたのだろうか。本作のプロデューサーを務める松橋真三氏に分析してもらった。

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■売れる原作に乗れば当たるんじゃないかという安直な考えはダメ

 この10年、日本映画界は人気漫画の実写映画化が一つのトレンドになっていた。特に映像技術の発達により、「実写化不可能」と言われてきたような漫画も続々と実写化が発表された。しかし一方で、日常を描くことが多い少女漫画の実写化と違い、壮大なスケールが描かれる青年漫画系の実写化は、成功に導くことが非常に難しいという印象を受ける。

 松橋プロデューサーも「売れる原作に乗れば当たるんじゃないかという安直な考えは、お客さんに見透かされてしまう」という危険性は持っていたという。そんななか、マーベルコミックを原作にしたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品群や、DCコミックの実写化など、ハリウッド資本のもと作られるエンターテインメント作品は世界中で多くの支持を得ているという事実も認識していた。

 「金銭的なものを含め、どこかで妥協するのではなく、良質な原作にしっかり投資し、良いクリエイタースタッフ、キャストを集めれば、質の高いものはできる」という信念のもと『キングダム』製作に覚悟を持って臨んだ。

■徹底したマーケティング調査 主人公・信の配役は山崎賢人が一番人気

 まずやったことは、徹底的なリサーチ。日本映画としては破格のバジェットをつぎ込むプロジェクトだけに、徹底的にマーケティング調査をしたという。そのなかでもメインターゲットとしたのは原作ファン。ファンにとって、主人公となる信を誰にしたらいいのか、データに基づくアンケートをとった。結果は山崎賢人への支持が一番多かった。

 「人気がある=批判も多いということはある。確かに主役が発表されたとき、SNS上では批判が目立っていたのかもしれませんが、大局的にみると山崎さんは信にふさわしいという意見が一番多かったんです。一つには原作10周年記念の動画で彼が信を演じたという事実もあったと思いますが、山崎さんへの期待は大きかったんです」。

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最終更新:5/27(月) 14:25
オリコン

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