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実写映画『キングダム』大ヒットの理由と裏側 松橋真三P、続編も「視野に」

5/25(土) 9:00配信

オリコン

■脚本へのこだわり、原作者の協力は不可欠

 続けて松橋プロデューサーが挙げたのは脚本への徹底的なこだわり。いわゆるハリウッドメジャーが採用しているような、脚本の市場調査だ。

 「脚本がお客さんからどのような評価を得るか、何度も調査をして、撮影前にいくつかの欠点を見つけだし是正しました。それによってクライマックスに向けて盛り上がる流れをつかむことができました。さらに原作者の原泰久先生にも脚本構築にご協力いただけたことも大きいです。原先生が入ってくれたことで、我々だけでは手を加えられない部分に映画的なアプローチを行うことができました」。

 作り手の思いは映画作りにとって大きな原動力になることは間違いないが、そこにこだわり過ぎると客観性を欠く危険性があると指摘する。

 「こうした大作を扱ううえで、リサーチマーケティングをすることはとても大切。僕は、自分の思い込みを正すためにやっています。もちろん脚本段階で、こうした調査をすることは莫大な費用がかかります。でも『予算がかかるからやめよう』ではなく『予算をかけるべき映画なら、しっかりやろう』という考えを採用しました」。

■大沢たかおに王騎将軍を受けてもらえなかったら延期していた可能性もあった

 先ほど主人公・信のキャスティングは、客観性を持った判断だと話していたが、同じく作品の大きな核となると考えていたのが、山の民を束ねる女王・楊端和役の長澤まさみと、将軍・王騎役の大沢たかおだという。

 「映画を大作に見せていくことも大事な要素。その意味で、長澤さんと大沢さんの二人に出演していただくというのは、山崎さんと同じぐらい大事なことでした。この三人が揃うことでメジャー感も出る。このブレない三人がいることで『キングダム』という映画は一本筋の通った安定感が増すんです」。

 なかでも大沢に王騎将軍を演じてもらいたいという思いは非常に強かった。王騎将軍と言えば、原作ファンのなかでも人気の高いキャラクターだ。実写化が発表された際、誰が演じるのかというトピックスはファンの間でも大きな議論となった。

 「私もこの業界に長くいるので、大沢さんがどれだけ作品に真摯に向き合う俳優さんであるかは知っていました。そんな方が王騎将軍を引き受けてくれたら、現実離れしたキャラクターもしっかり作ってくれるという確信があったんです。もし大沢さんが引き受けてくれなかったら、王騎にふさわしいと思える人が見つかるまで、撮影は延期になっていたかもしれません。それだけこだわりは強かったんです」。

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最終更新:5/27(月) 14:25
オリコン

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