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実写映画『キングダム』大ヒットの理由と裏側 松橋真三P、続編も「視野に」

5/25(土) 9:00配信

オリコン

■三年後の大ブレイクを確信した吉沢亮のキャスティング

 さらに、主人公の親友・漂と秦国の若き王・エイ政役の吉沢亮の起用も、作品にとって非常に大きかったという。「とてもラッキーなことだった」と語っていたが、そこにも松橋プロデューサーの未来を見つめる眼力が大きく作用していた。

 「先ほど山崎さん、長澤さん、大沢さんの三人が核になると話しましたが、そこがビシッと決まっていたからこそ、そのほかのキャストは新鮮味や時代に合うかどうかという部分でチャレンジできました。一番のポイントはエイ政役の吉沢さん。この規模の映画だと、企画を動かし始めてから公開まで3年ぐらいはかかります。当時はまだ突き抜けていなくても、3年後、必ずスターになれる人、それが吉沢さんだと思った。僕は『オオカミ少女と黒王子』で仕事をして以来、彼の素材の素晴らしさ、演技力は確かなものだと思っていました。いつ爆発してもおかしくない存在という確信はありました」。

 この言葉通り、松橋プロデューサーと吉沢は『オオカミ少女と黒王子』以来、『斉木楠雄のΨ難』、『ママレード・ボーイ』、『銀魂2 掟は破るためにこそある』と作品を重ねる。「『キングダム』に向けて着実にステップアップし、スターになっていきました。そうなってほしいとは思っていましたが、タイミングはドンピシャでした。神のお導きというか、ラッキーだとは思っています」。

■興収40億円は最低ラインという覚悟 見えてくるのは続編

 製作時から最低ラインとして「興行収入40億円」という数字は意識していた。もし達成できなければ、佐藤信介監督と松橋プロデューサーは、職を辞する覚悟で臨んだという。結果は公開5週目で早くも45億円を突破。さらなる数字の上乗せは期待できる。当然、話題になるのは続編だ。

 「『ゲーム・オブ・スローンズ』や『ロード・オブ・ザ・リング』などを意識しながらやっていた作品。もちろん続編は視野に入れていますが、日本はハリウッドと違って、資金調達が簡単ではないんです。どんなに自信があっても、一本目の結果が出なければ動けない。そこが難しいところですが、こうして結果が出て、ファンからの熱い要望も伝わってきています。絶対なんとかしなければという気持ちでいます」。

 舞台あいさつなどのイベントでも、山崎をはじめとするキャストたちは総じて「続編」への期待を口にしていた。この先、まだまだ人気のキャラクターが多数登場する『キングダム』。このままヒット街道をばく進すれば、近い将来「期待」はきっと現実になるだろう。

※山崎賢人の「崎」は立つ崎
(取材・文:磯部正和)

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最終更新:5/27(月) 14:25
オリコン

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