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2人のデザイナーが運営するギャラリー「VOID」に見る、アウトプットとインプットのバランス

5/25(土) 11:03配信

テレ東プラス

ポップカルチャー好きは、その名を耳にしたことがあるかもしれない。リニューアルして1年、じわじわと確かな広がりを見せるのがギャラリースペース・阿佐ヶ谷『VOID(ヴォイド)』だ。

阿佐ヶ谷駅前から徒歩5分。レストランとアンティークショップに挟まれたところに位置する『VOID』。約束の時間になると、VOIDを運営する小田島等さんが、駅の反対側から小走りでやってきた。重たげな紙袋には、大量のレコードが入っている。シャッターが開かれ、続いて現れたのは共同運営者である大澤悠大さんだ。挨拶もそこそこに、大澤さんが小田島さんに微笑みながら言う。「昔のCD-R、持ってきました」。8畳ほどの長方形の白いスペースに、音楽が流れ始めた。

一見、カウンターのようなスペースにはレコードプレーヤーが並び、DJ機材が置かれている。オープニングパーティーやレセプションでは彼ら自身もプレイすることがあるらしい。「だんだんしまうのが面倒臭くなっちゃって」と大澤さん。持ち込んだレコードを吟味して、セットする。今日のDJは小田島さんだ。椅子をそそくさと並べて、取材を開始することにした。

気鋭のデザイナーが運営するギャラリー『VOID』

VOIDを運営する音楽好きの2人のプロフィールを改めて紹介したい。小田島等さんはイラストレーターでデザイナー。サニーデイ・サービスやシャムキャッツなど多くのジャケットや書籍のデザインを手がけてきた。

「デザイナーの仕事って結構、いろんなことできるようになるんですよ」と小田島さんは言う。

小田島:写真にも絵にもテキストにも関わるし、基本的には裏方であるんだけど、名前が表に出ることもある。僕らが作品だけ作る“作家“タイプだったら、こういうギャラリーにはならなかったね。

「そうですね。デザイナーって“なんとかする“力は、あるかもしれません」と、大澤さんも笑いながら肯定する。スペースを持つことになったとき、小田島さんは、「一緒にやるなら、大澤くんだ!」と真っ先に思ったそうだ。

小田島:大澤くんは、美術に対する愛情も深くて、人間づきあいを快活にやれる人。エナジーがあってまっすぐで。 『デザインじゃないことなんで、どうかな?』と一瞬思ったけど、2つ返事で、『うわ、面白そう』と言ってくれました。

こうして共同運営者として白羽の矢が立った大澤悠大さん。気鋭の若手グラフィックデザイナーであり、アートディレクター。最近では、森美術館で5月26日まで開催中の『六本木クロッシング2019展:つないでみる』の広告を製作している。

大澤:僕は高校のときから、ずっと小田島さんのファンなんですよ。くるりのジャケットとか......当時からいろいろ集めてましたね。

「照れます」と小田島さんはにかんだ。

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最終更新:5/25(土) 11:03
テレ東プラス

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