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老舗喫茶店から煙をなくしたら笑顔になった 禁煙店を応援するサイト「ケムラン」で探す空気も美味しいお店

5/25(土) 11:11配信

BuzzFeed Japan

一歩足を踏み入れただけで、店内の空気が澄んでいることに気づく。

ここは東京・文京区の住宅街にあるミルクシェークや昔ながらのナポリタンが人気の老舗喫茶店「KONA」。かつて、昼時は常連のサラリーマンが吸うたばこの煙で店内が真っ白になるほどだったが、昨年1月、全面禁煙にした。

受動喫煙を防止するために、2020年4月から飲食店内を原則全面禁煙にする改正健康増進法や東京都条例が全面的に施行される。

だが、店主の塚本光男さん(67)は、ホールを担当する妻、光子さんがたばこの煙で度々体調を崩していたのに心を痛め、先行して禁煙に踏み切った。

「売り上げも心配していたほど落ちたわけでないし、妻もずいぶん体調が良くなりました。こんなことならもっと早く禁煙にしたら良かった」と塚本さん。

この店は、屋内完全禁煙の飲食店を市民のボランティア特派員が取材し、紹介するサイト「ケムラン」にも登録されている。

5月31日の「世界禁煙デー」を前に、受動喫煙防止に前向きに取り組む試みを取材した。
【BuzzFeed Japan Medical / 岩永直子】

隣に子どもがいても喫煙 ランチの店内は真っ白

KONAは、1980年4月、塚本さん夫婦が結婚と同時にオープンした店だ。

当時は、喫茶店でたばこを吸うのは当たり前の時代。当たり前のように各テーブルに灰皿を置き、喫煙者だった塚本さんも1日に14、15本程度、吸っていた。

「たばこはまずいな」と思い始めたのは、4、5年前からだ。

受動喫煙の害が巷で言われるようになり、分煙や禁煙にし始める喫茶店がポツポツ現れた。

「そうすると、うちはますますたばこを吸うひとが集中して来るようになったんです。最後の方はお客さんの8割が喫煙者でした。ランチになると、煙で店内が真っ白になって、厨房にいても煙で咳き込むほどになりました」

受動喫煙防止の条例案の話が出てきたその頃、東京都から「分煙か禁煙にする予定はありますか?」と尋ねる聞き取り調査もあった。

「『とりあえず今のところはないですが、売り上げが落ちる心配があるので、行政の方で飲食店に禁煙を義務付ける条例を作ってほしい』と訴えました。横並びで一斉にやるならば、売り上げにも打撃は少ないと思ったんです。でもそれからしばらくは実現しませんでした」

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最終更新:5/26(日) 6:02
BuzzFeed Japan

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