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ディープな街・高円寺が「古着」「阿波踊り」で有名になったワケ

5/25(土) 17:30配信

アーバン ライフ メトロ

高円寺の面白さは「裏路地」にあり

 新宿からJR中央線で約10分のところに位置する「高円寺」。

「高円寺」と聞くと、音楽や古着屋や阿波踊りといった多種多様なイメージが浮かぶ人も少なくないでしょう。ユニークな店もたくさんあり、「高円寺に行けば面白いものが何かある」と思う人もそれなりにいるはずです。

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 そう思うと、高円寺の「コンテンツ」の多さと「引力」は、とても不思議なものに思えます。

 今回はそんな高円寺の歩き方と歴史をご紹介します。

 高円寺に行くとなると、まずアクセスするのはJR高円寺駅でしょう。駅には南北に出入り口があり、それぞれに駅前広場があります。そして、駅周辺には10の商店街が広がっています。

 商店街で有名なのが、駅の北西にあり、ねじめ正一氏の小説で有名になった「高円寺純情商店街」。ねじめ氏の小説では個人商店が多く書かれていましたが、今はチェーン店が多くなっています。

 また、駅の南西にある「パル」はアーケード商店街になっており、こちらも駅の近くはチェーン店が目立ちます。

 高円寺駅前で目立つのはこのふたつの商店街なので、JR高円寺駅から降りてのこれらの商店街を少し覗いても「あれ? 意外と普通の街だな……」と思う人は少なくないと思います。

 しかし、高円寺の本当の面白さは、「駅前」から少し離れたエリアにあるのです 。

高円寺の裏路地に古着屋が多い理由とは?

 では、高円寺のおすすめの歩き方をご紹介します。

 まず、アクセスはJRではなく、東京メトロ丸ノ内線で向かいます。丸ノ内線の「新高円寺駅」で下車し、2番出口から出ます。右に曲がり、少し歩いた先の右手に「ルック商店街」の入口があります。

 このルック商店街は一見地域の普通の商店街のように見えますが、所々に雑貨屋や古着屋を見ることができます。新高円寺駅からルック商店街を北へ進み、下り坂を過ぎ、小さな橋を渡ると商店街は「ルック」から「パル」になります。ここは「ルック」側から来ると古着屋を引き続き楽しむことができます。

 そして「パル」内を少しJR高円寺駅方向へ進むと、少し広い道と交差するところがあります。ここから先、つまりJR高円寺駅側は、「パル」内よりも、その東側の路地に古着屋がたくさんあります。

 こうした古着屋の多さと立地には高円寺の歴史と深いつながりがあります。それは「歓楽街の発展と衰退」です。

 JR高円寺駅は1964(昭和39)年に高架化され、それと前後して飲食店が急増、大型のキャバレーもできて歓楽街化が進んでいきました。

 バブル景気により風俗店はさらに増加するも、その後の景気後退に合わせて減少します。現在も高円寺には風俗店が所々にありますが、一時期に比べればかなり減っています。

 この風俗店跡の空き店舗に、古着屋がテナントとして入ったのです。その理由としては、店舗内部のレイアウトの自由度が高かったことや、賃料の安さが大きかったといいます。

 そして1995年頃には古着屋が急増し、2000年代の一時期には200店舗を数えました。現在は半数あるいはそれ以下にまで数を減らしているものの、街での存在感はとても大きいものとなっています。

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最終更新:5/25(土) 18:23
アーバン ライフ メトロ

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