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「峠の釜めし」だけじゃない 食べた後も普段使いしたくなる全国の「器に凝りすぎ」駅弁

5/25(土) 18:04配信

乗りものニュース

駅長が仕掛けた「有田焼の駅弁」

 全国の駅弁のなかには、容器に凝りに凝ったものも。弁当を食べたあとの普段使いを想定したものも、少なくありません。

【写真】「峠の釜めし」、再現にトライ!

 たとえば、有田駅(佐賀県有田町)の「有田焼カレー」は、カレーライスを駅弁にするという点も珍しいですが、江戸時代からこの地で製造されている有田焼の磁器が容器に使われています。この駅弁を作っているのは、有田駅から2kmほどの位置にある「創ギャラリーおおた」。有田焼の器を楽しむギャラリーに喫茶店が併設された店舗です。

 同ギャラリーは1996(平成8)年に開店し、1年後には有田駅前にも出店、カレーが評判になりました。開店から10年を経たころ、有田駅長として着任した西田辰実さんがこれに目をつけ、街おこしのため「おおた」のカレーを詰めた「有田焼の駅弁」の開発を提案しました。この西田さん、有田駅の前の佐世保駅長時代には、「佐世保バーガー」ブームの立役者になるなど、街おこしや観光に多大な貢献をした人物です。

 そして、直径16cmほどの有田焼の器に、ご飯とカレールーが混ざらないよう層をつけて盛り付け、チーズをかけて焼き上げる「有田焼カレー」が完成します。2007(平成19)年のゴールデンウイーク、多くの人が有田を訪れる毎年恒例の「有田陶器市」に合わせて売り出されました。

 結果は大ヒット。現在もこの「有田焼カレー」のために駅を訪れ、待合室で頬張る鉄道ファンの姿が見られます。また、有名百貨店のいわゆる「駅弁大会」に出品すれば、1週間に1万個以上が売れる人気ぶりです。食べ終わった器はもちろん、食器として使えます。

手堅く喜ばれる? マンガ・アニメ駅弁

 実は、有田焼を器に使った駅弁はほかにもあります。しかも、九州の有田から離れた山陰地方に。鳥取駅の「ゲゲゲの鬼太郎丼」「ゲゲゲの鬼太郎茶漬け」は、鳥取出身である水木しげるさん原作の『ゲゲゲの鬼太郎』に登場するキャラクターのイラストが描かれた、有田焼の器に盛り付けられています。両手に持つとしっくり収まるくらいの小ぶりな容器です。

 丼やお茶漬けを食べ進めていくと、器の底から妖怪などが見えてくる様は、いかにも可愛らしいものです。器のデザインはこれまで7回変わっており、何度も買っているコレクターもいます。

 有名百貨店のいわゆる「駅弁大会」などでは、マンガやアニメ柄の入った駅弁もよく売れます。食べた器を、子どもの弁当箱として使用するという需要もあるからで、代表格としては、やなせたかしさんのキャラクター「アンパンマン」をかたどった水筒がふたに付いた高松駅の「アンパンマン弁当」や、サンリオのキャラクター「キティちゃん」をかたどった器の岡山駅「ハローキティまつりずし」などが挙げられます。これらを製造する三好野本店(岡山駅の駅弁事業者)は、現社長の若林昭吾さんがサンリオと関わり深く、大のキティちゃんファンとあって、器も可愛らしい出来栄えです。

 また、鉄道車両をかたどった器の駅弁も、子どもに人気です。最近であれば秋田駅の「秋田新幹線E6系こまちランチ」、新宿駅「京王電鉄9000系弁当」、変わり種では、前出の三好野本店による岡山駅「ハローキティ新幹線弁当」「ブラックシンカリオン弁当」など、枚挙にいとまがありません。

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最終更新:5/25(土) 19:23
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