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栗田貫一、モノマネから本物へ 「ルパン三世」24年の葛藤

5/26(日) 8:16配信

シネマトゥデイ

 1995年の映画『ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス』で、故・山田康雄さんから急きょ代役としてルパン三世の声を引き継いだ栗田貫一。あれから約24年、ルパン声優としてのキャリアを地道に積み重ね、今月31日から公開される『LUPIN THE IIIRD 峰不二子の嘘』では、グッと抑えたクールな声で新たなルパン像を表現する。モノマネ芸人からの異例の抜てきに、最初は「申し訳ない気持ちでいっぱいだった」という栗田が、ルパンを演じ続ける“覚悟”を決めるまでの葛藤の日々を振り返った。

【動画】栗田貫一、ルパン三世との24年を振り返る

 本作は、「ルパン三世」に登場するキャラクターをクローズアップする『LUPIN THE IIIRD』シリーズ第3弾。1弾の次元大介、2弾の石川五ェ門に続き、抜群の美貌とプロポーションを武器に、欲望のままに男たちを惑わす峰不二子を軸にした物語が展開する。シリーズ前2作の監督を務めてきた小池健が続投し、ボイスキャストもルパン役の栗田をはじめ、次元役の小林清志、不二子役の沢城みゆきらが集結。ゲストキャラクターとして登場する殺し屋ビンカムを、「ルパン三世」シリーズ初参加となる宮野真守が務める。

 このシリーズでは、ルパンはサポート役に回り、いつもの弾けたルパンは鳴りを潜める。「今回で言えば、主人公は不二子なので、そんなに跳ねる必要はないですよね。山田さんから受け継いだポピュラーなルパンではなく、どちらかというと、僕の地声のテイストに近いのかなと。ピアノの鍵盤でいうと、左端の方。こんな低くて暗い音をよく使ったなって思ったけれど、逆にあまり縛りをもうけず、いろんなカタチでルパンを描いていくんだ、という意志は伝わってきましたね」

 思えば、『ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス』から約24年、「山田さんが演じたルパン」のモノマネがきっかけで始まった声優業。当初はダメ出しも多く、自己嫌悪感しかなかったと栗田は振り返る。「ある日、スタッフから『山田さんが倒れられたので、ちょっと助けてもらえないか』という連絡が入った。おそらく、録り残しが少しある程度だろうと思ったので、『喜んで』と快諾して現場に入ったら、まだ何も録ってないと。『いやいや、声優なんてやったこともないし、できるわけがないでしょう』とお断りしたんですが、もう周りの状況が断れる雰囲気でもない感じで」と苦笑い。「当時、銭形警部役を務めていた納谷悟朗さんや次元役の小林清志さんから、『お前でいいんだよ』と温かく支えてもらっていました」

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最終更新:5/27(月) 12:48
シネマトゥデイ

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