ここから本文です

越前漆器の塗装や手法を絵文字化 越前漆器協同組合

5/26(日) 14:01配信

北陸新幹線で行こう! 北陸・信越観光ナビ

 越前漆器の売り上げ増につなげようと、福井県の越前漆器協同組合は、産学官連携事業で製作した漆器の素材や取り扱いの注意点を表すピクトグラム(絵文字)の正式運用を始める。消費者の「本漆と合成漆器の違いや価格差が分からない」といった声を解消することが狙い。今後、同組合の会員企業や取引先などに導入を呼び掛けていく。

 越前漆器の新商品開発、新販路開拓を目的に同組合が、2015年から慶応大大学院メディアデザイン研究科(KMD)、福井県鯖江市と取り組むプロジェクトの一環。5月25日に市うるしの里会館で開かれた記者会見で発表された。同組合の土田直理事長や牧野百男市長、KMDの研究員らが出席した。

 漆器商品の特徴を明示して販売促進を目指すピクトグラム「うるしピクト」は、デザイン会社「ノザイナー」(横浜市)の太刀川英輔代表と共同で製作した。「漆塗装」「合成樹脂」「食洗機可」「手描き蒔絵(まきえ)」など塗装、素地、機能、手法の四つのカテゴリーで計24種類を用意。主に価格表に使用する予定で、一目で違いが分かるようになる。

 うるしピクトは17年から同会館や東京の即売会でテスト運用を開始。消費者にとって分かりやすいだけでなく、販売員にとっても説明の有効なツールとなった。太刀川さんは記者会見で「将来的には越前漆器だけでなく、全国で活用してもらいたい。売り上げ減に悩む漆器産業の救世主になれるはず」と期待を込めた。

 記者会見では、うるしピクトのほか、同じく連携事業で取り組んでいる「黒より黒い黒」をコンセプトにした新ブランド「ゼンブラック」、紙やプラスチックの代替となる新素材「ライメックス」を使った商品開発についても発表があった。土田理事長は「これらの事業は組合の青年部が積極的に取り組んでおり、非常に心強く感じる。今後も産地が一体となった取り組みを進めていきたい」と話していた。

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事