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ゴマフアザラシの赤ちゃん元気に成長 伊勢シーパラで人工保育 「みんなの癒やし」

5/26(日) 11:00配信

伊勢新聞

 【伊勢】伊勢市二見町江の水族館「伊勢シーパラダイス」で、3月から人工保育をしているゴマフアザラシの雄の赤ちゃんが元気に育っている。

 赤ちゃんは3月23日に生まれ、母親は「風和」(12歳)、父親は繁殖を目的に水族館や動物園同士で動物を貸し借りする「ブリーディングローン」で鳥羽水族館から来た「大福」(八歳)。出産後、風和がうまく授乳できなかったため、生まれた日から人工保育に切り替えた。

 これまで同館では、出産の数日後に母親が亡くなったゴマフアザラシの人工保育は経験したが、生まれてすぐ初乳を飲んでいない状態からの人工保育は初めて。前例がないため、実績のある水族館から得た情報を基に、担当の永田牧子さん(43)ら飼育員が二カ月間、懸命に育ててきた。

 授乳も手探り状態で、カテーテルを口から胃に挿入して人工ミルクを直接注入。体重や排せつ物などを観察しながらミルクの量や濃さを調整した。併せて、他のゴマフアザラシの母乳を飲ませたり魚を与えたりして、出生時は七・五キロだった体重が一三・二キロにまで増えた。

 現在はバックヤードで暮らす赤ちゃん。永田さんは「ここではスタッフが餌の準備でバタバタしているけど、赤ちゃんのいる所を通ると笑顔になる。みんなの癒やし」とにっこり。泳ぐ練習も行っていて、他のゴマフアザラシたちと一緒に暮らせるように少しずつ慣れさせていくという。

 永田さんは「体重がなかなか増えずに心配したが、焦らずちょっとずつ大きくしていこうと思い、やっとここまでたどり着いた。今後はアザラシプールでの一般公開を目指したい」と話していた。

伊勢新聞

最終更新:5/26(日) 11:00
伊勢新聞

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