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【ガンプラビフォーアフター】なぜ、男たちはザクやドムに惚れるのか?人生を変えた大河原邦男デザインの『MSV』

5/26(日) 7:00配信

オリコン

 来年40周年となる『ガンプラ』。老若男女問わず、世界中で人気を誇る強力コンテンツだが、その隆盛の土台となったもののひとつとしてMSV(モビルスーツバリエーション)の存在があげられる。そんな「ガンプラ史」の一翼を担ってきたモデラー“匠の技術”について、『GBWC』ファイナリストの常連でもあるトップモデラー・らいだ~Joe氏(@rider_joe1)にインタビュー。自身の代名詞となっている「パチ組無塗装技術」が生まれた背景と、家族や仲間との絆になっているガンプラへの想いを聞いた。

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■「塗装は苦手」という“劣等感”をモデラーとしての武器に転換

――ガンプラにハマったキッカケを教えてください。

【らいだ~Joe】2001年ごろ、『機動戦士ガンダム 連邦vs.ジオン』というゲームに私の子どもたちが熱狂し、続けて、ビデオで『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』を見た子どもたちにガンダムブームが来ました。その時、「とうちゃんがガンダムのプラモ作ったろか~?」と、約20年ぶりにMG陸戦型ガンダムとグフカスタムを買ったのがキッカケです。

――子どもたちへのプレゼントだったんですね。

【らいだ~Joe】はい。夜の間に制作し、翌朝テーブルの上にあるガンプラを見つけた時の子ども達の笑顔と瞳の輝きが僕にとって最高の瞬間でした。その後も、子どもたちの笑顔と瞳の輝き見たさにどんどんガンプラが増えていき、いつの間にか自分が楽しみだして今に至っています(笑)。

――ミイラ取りがミイラになったパターンですね(笑)。ガンプラ制作に復帰して、最も虜にされたガンプラ作品は何ですか?

【らいだ~Joe】文句なしにMGザクVer2.0ですね。40~50機は作りました。もう説明書を見ずに組み立てることができます。しかも、まだ押入れに数十機のザクVer2.0が眠っています…(苦笑)。そのまま組むのも良し!スクラッチ(改造)するベースに中の人(内部フレーム)を活用するのも良し!という感じです。

――ザクのどんな部分が魅力なのでしょうか。

【らいだ~Joe】一つ目(モノアイ)なのに、いろんな表情を醸し出す顔。僕はザクの事を「神デザイン」だといろんな場所で言っています。ザクは何をどんなに弄ってもカッコイイんです。例えばMGザクVer2.0をカッコ悪く作るって、本当に至難の業なのです。そしてMSVの偉業によるバリエーション。そこからどんどん妄想が膨らみ、十人十色のザクが生み出され続けています。正にMSの始祖。もし、ガンダムの世界にザクが存在していなければ、今のガンダム文化の発展は無かったのでは?と思うほどです。

――らいだ~Joeさんの作品は“汚し加工”が有名です。塗装にこだわるようになった理由は?

【らいだ~Joe】実は、僕は塗装が苦手です。塗装に関しては劣等感の塊と言っても過言ではありません。塗装のレタッチやスミ入れの失敗が「汚れてる?」と感じ、それが楽しくなってきて汚し表現を始めました。ただ、塗料の知識も乏しく、前述したように住宅環境の問題でエナメル系やラッカー系の塗料を使えませんでした。

――なるほど、モデラーにとっての住宅環境問題は「あるある」ですね。

【らいだ~Joe】なので、リアルタッチマーカーやウェザリングマスターのような「お気軽ツール」を多用しました。でも、それはそれで楽しくて、思い通りの表現が出来るようになってきた頃にターニングポイントがあったんです。当時、中学生になっていた次男が僕の汚し方法を完全にマスターし、僕が作ったガンプラよりもカッコイイ汚しをするようになったのです。

――次男の成長が嬉しいと共に、モデラーとしては悔しさもありますね。

【らいだ~Joe】はい。このままでは次男に負けてしまいます。そこでドライブラシを始めたのです。もちろんドライブラシも水性カラーを使用しました。ただ元来、面倒臭がりな僕はドライブラシでちまちま汚すのが億劫になり、スポンジでポンポン叩いでドライブラシの代わりにしたんです。それが「僕らしいガンプラ技術」の始まりかもしれません。

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最終更新:5/26(日) 7:41
オリコン

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