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岡田准一『白い巨塔』最終夜、財前五郎を最期まで熱演

5/26(日) 10:10配信

オリコン

 テレビ朝日系で22日から連夜放送されてきたドラマスペシャル『白い巨塔』はきょう26日(後9:00~11:10)に最終話が放送される。50年以上前の原作、昭和、平成の時代にも映像化されてきた作品が、令和に改まったばかりの2019年5月に放送された意義を、視聴者一人ひとりのものにできたらいいのではないだろうか。

【写真】弁護士の国平(山崎育三郎)と柳原(満島真之介)

 25日に放送された第四夜では、ドイツの学会で手術のデモンストレーションを行った財前五郎(岡田)が、現地の医師たちに“神の手”と称賛され、外科医としての栄華を極めるところから始まった。しかし、おごれる者は久しからず。

 その頃、日本では詳しい検査をせぬまま財前が執刀した佐々木庸平(柳葉敏郎)が死亡。突然の死に疑問を抱く佐々木の妻・よし江(岸本加世子)と息子・庸一(向井康二)に、里見脩二(松山ケンイチ)は病理解剖を勧める。病理学科の教授・大河内恒夫(岸部一徳)が解剖し、予想もしなかった肝不全が死亡の原因だと知った遺族は、弁護士・関口徹(斎藤工)とともに医療裁判を起こすことに。

 帰国するやいなや、訴えられたことを知った財前。しかし、彼の言動はすべて、自分自身を駄目にするものばかりだった。教授という名誉欲が満たされたことで、おごりたかぶり、常に自分が正しいと思い、担当医の柳原雅博(満島真之介)の意見に耳をかさなかった。そして、自分に落ち度はないと激昂。“人の死”を謙虚に、厳粛に受け止めることができなくなっていた。

 保身に走り、部下の柳原に術前検査や、術中に生検をしなかった事実、さらに真実が記されたカルテの改ざんを要求。財前の「白い巨塔に上り詰めて、見せつけてやる」という見栄・名誉欲・支配欲といったものは、これほどまでに人としての平常心を損なわせてしまうのか。

 裁判では、財前や義父の財前又一(小林薫)の根回しによって、遺族の訴えは棄却されてしまう。そのため、事実を正直に証言した里見が浪速大学病院を去ることに…。

 きょう26日放送の第五夜も、裁判は続く。控訴審に向け、弁護士の関口は真実を証言してくれる人を探して奔走するが、財前にことごとく根回しされていて、証人が見つからない。しかし、財前側の根回しという圧力に嫌気がさした元看護師の亀山君子(美村里江)が、ついに証言することを決意する。

 医師としての良心と財前からの圧力のはざまで、苦悩しながらもウソの証言を続ける柳原ですが、財前はそんな彼をあっさり切り捨てる発言をする。ここから裁判はますます混迷を極めることになり、さらに過酷な運命が財前に襲いかかる。疲労のせいか体調がすぐれず、手術でもミスをしてしまった財前は、裁判所を出たところで突然倒れてしまうだった。

 「病気になってからでは遅い」ということは、誰にでもあると思う。そんな自分自身を見直す機会になるかもしれない。岡田准一ら俳優たちの熱演に釘付けになって何も考えられなくなってしまうかもしれないが…、財前五郎の生き様を最期まで見届けたい。

最終更新:5/28(火) 21:25
オリコン

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