ここから本文です

LGBTの暮らし知って 岡山・総社出身の浅沼さんが自伝出版

5/26(日) 18:02配信

山陽新聞デジタル

 岡山県総社市出身の看護師浅沼智也さん(29)=東京都在住=が、心と体の性が異なる「トランスジェンダー」として生きてきた体験をつづった自伝「虹色ジャーニ→ 女と男と、時々ハーフ」(文芸社)を出版した。浅沼さんは「LGBT(性的少数者)の当事者が実際どんな暮らしをし、どんな問題を抱えているのかを知ってもらいたい」と話す。

 8年ほど前から、トランスジェンダーであることを公表しようと書きためた文章をまとめた。LGBT故に直面した人間関係の問題や悩み、恋愛経験などを赤裸々に描いている。

 浅沼さんは女性として生まれたが、幼少期から自分の性に違和感があり、思春期をすぎると嫌悪感に変化していったという。

 当時の苦しい心境を「自分らしくいられない抑圧された日常生活から逃げ出したかった」と表現。高校卒業後に医療機関で性同一性障害と診断され「心の中にあった重いものが消えていった」と振り返る。

 23歳で性別適合手術を受けて男性になり、戸籍も変更した。現在は、LGBTを支援する自助グループを立ち上げ、理解を深める活動に参加。LGBTがいじめや暴力の対象になったり、学校や社会で偏見を持たれたりすることが多い現実を訴えている。

 浅沼さんは「性は男性、女性の二者択一ではなくグラデーションがあり、人によって違う。少しでも理解が広がり、自分をあえて『トランスジェンダー』と呼ばなくてもよい時代が来てほしい」と言う。A5判、241ページ。1188円。

最終更新:5/26(日) 18:02
山陽新聞デジタル

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事