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“エイズ孤児”兄妹の2人きりの生活。その孤独さと苦悩の日々

5/26(日) 18:30配信

FNN.jpプライムオンライン

「アフリカの真珠」と称されたアフリカ東部、赤道直下に位置するウガンダ共和国。

美しい大自然には、国鳥・ホオジロカンムリヅルをはじめ、今や生存の危機が心配されるマウンテンゴリラなど、多くの野生動物が生息している。

兄ヴィンセントが学校で一人ぼっちになる理由は…


その大自然とは対照的に、近代的なビルが立ち並ぶ首都・カンパラは、多くの車が行き交う大きな街だ。

豊富な資源を元に農業が栄え、経済成長率は年々増加傾向にある一方で、ウガンダ国民の3人に1人以上は貧困層。1日当たり日本円にして200円以下での生活を強いられている、最も貧しい国の一つだ。


そんなウガンダが抱える社会問題の一つが『エイズ孤児』だ。

ウガンダは、HIV・エイズの感染拡大に伴う対策が成功したと言われている国ではある。しかし現在でも、エイズが原因で親を亡くした子供は56万人以上いる。実にウガンダの子どもたちの、40人に1人の割合だ。

エイズで母を亡くし、2人きりで生活する兄妹

首都・カンパラから車で約6時間の距離にある、ウガンダ南西部のカバレ・キリンガ村。
この村で生活するのは、約600人の貧困層の人々だ。

ウガンダとルワンダの国境近くにある村で、標高が高く、霧の中に畑が広がり、自給自足のような生活を送っているという。

この村で出会ったのは15歳の兄・ヴィンセントと、12歳の妹・プリマだった。


2人が住む家の中は、使い古されたぼろぼろのベッドに、古ぼけた鍋と水汲み用のタンクがあり、土で固めた壁の一部は大きく剥がれ落ち、外が丸見えの状態だ。

ヴィンセントとプリマは、兄妹2人だけでこの家で生活をしているという。

幼い頃に父親を病気で亡くし、2年前にはエイズで母親を亡くした2人は、『エイズ孤児』だった。

亡くなった母が建てたという家で、親戚などから食べ物をもらいつつ、自給自足の生活をしているという2人。

ヴィンセントは、「2人で協力して、なんとか生活はしています」と淡々と話す。


この日の食事は、ウガンダの代表的な主食『ポショ』という、トウモロコシの粉をお湯で練ったものだ。12歳の妹・プリマが手際よく料理する。

食事は昼と夜の2回。経済的な理由から朝食をとることはできない。

家には電気が通っていないため、昼間でも暗く、明かりは壁に開いた穴から差しこむ光だけ。夜になると一気に暗闇に包まれるそうだ。

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最終更新:5/26(日) 18:30
FNN.jpプライムオンライン

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