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北方領土問題~現状は“時効の成立”を止めるための交渉か

5/26(日) 12:41配信

ニッポン放送

外交評論家・キヤノングローバル戦略研究所研究主幹の宮家邦彦がニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(5月10日放送)に出演。日露間の北方領土問題の現状について解説した。

河野外務大臣が、ロシアのラブロフ外相と会談へ

河野外務大臣はロシアを訪問した現地時間5月10日にモスクワでラブロフ外相と会談。

飯田)北方領土の問題について、G20までにということが言われていましたが。

宮家)若干止まっていますよね。難しいとは思う。しかしやる価値はあると思います。

飯田)やる価値はある。

宮家)まず対話をして、対外的にはっきり言うかどうかは別にして、ロシアの行為は不法占拠なのですから日本側も文句は言い続けなくてはいけない。なぜかと言うと、不法占拠でこのまま日本が何もしなければ、一種の時効が成立してしまうからです。時効が成立したと思われてしまったら、本当に取られてしまうことにもなりかねません。「貴方がやっていることはおかしい、それをきちんと直してからでないと平和条約は結べない」のだと言い続けることは、意味があると思います。ただし今回は相手が悪いですね、ラブロフさんでしょう。昔グロムイコさんという、長くやった人がいるではないですか。ソ連時代の外務大臣ですね。ソ連時代からロシアという国は、外務大臣を長くやります。5年10年と平気でやるわけです。

飯田)下手したらトップよりも長いですよね。

宮家)それで一貫性がある。ラブロフさんも長いせいからなのか、煮ても焼いても食えない。領土問題は首脳レベルでやらないと、外務大臣のレベルに落とせばロシアにもきちんとした官僚組織があって、しっかり理屈で守っているから河野さんもなかなか苦しいだろうと思います。けれど、やる価値はあるので、言うだけ言って来てくださいという話です。

飯田)これに関しては、平行線であることが前提になってしまうのですか。

宮家)最悪な場合でも、時効を止めることはやらなくてはいけないと思っています。

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最終更新:5/26(日) 12:41
ニッポン放送

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